この夏2冊の投資書籍について




お金の勉強
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こんにちは。のり(@noriyusaku1128)です。

この夏私が日ごろSNSでやりとりさせていただいているお二人が新刊書籍を出版されました。

さかえだいくこ(おせちーず)さん  「2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資」
水瀬ケンイチさん 「彼はそれを「賢者の投資術」と言った」

の2冊です。
今回はこちらの2冊を読んだレビューをしたいと思います。

【PR】なお本記事中おススメしている著作についてAmazonのページにリンクさせていることをご了承ください。

さかえだいくこさん「2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資」

まずはさかえだいくこさん(おせちーずさん)の「2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資」(7/11発売 すばる舎)です。

さかえだいくこさんは投資歴30年を越える個人投資家。特に日本の個別株投資をメインにされています。日本アナリスト協会認定証券アナリストの資格をお持ちで実際に証券アナリストとしての業務に従事されてらっしゃった方。現在は地元の大学で常勤講師をされてます。

勉強家で投資についてはもちろんのこと世の中の動き全般についてお詳しく、社会全体を広く俯瞰して先行きを分析して銘柄を選ぶ手法の話を聞くのは大変勉強になります。

さかえださんとの付き合いは長く、記憶している限りでは2019年から当時のtwitter上で相互フォローさせていただいていてやりとりさせていただいています。

その後3度ほどオフ会の席でご一緒してお話させていただいたり、私も運営に参加させてもらっているお金の勉強会「リーマンインテリジェンス」でさかえださん講義の際には彼女の投資哲学や銘柄の見方などを学ばせてもらっています。

そんなさかえださんが、主にこれから日本株で投資をしようと考えてる方向けに満を持して先日上梓された初の著書がこちらです。

タイトルは「のんびり日本株投資」、帯にも「ゆる~い感じで3000万円つくれる」、カバーそでには「ガツガツしない”のんびり投資スタイルのすすめ”」とさかえださんの投資哲学である「金融資産をあまりガツガツせず、のんびり穏やかな気持ちで暮らしながら、無理せず形成していく」(はじめにより)ためのキーワードが散りばめられています。

内容は「リターンもリスクもインデックス未満に」「お金はこれからどこへ向かうのか?を考える」(目次より)などなど、さかえださんがこれまで実際に経験されてきた上で積み上げられた投資についての考え方、手法が出し惜しみされることなく、非常にわかりやすい平易な文章で語られています。

とくに第3章の「日本株の『これだけはやめておこう!」は秀逸で、初心者の方が投資をはじめる際にやりがちな失敗が並べられていて、ここに書かれていることを守るだけでも投資をはじめたはいいが即退場ということは防げるのだろうと思います。

このブログをお読みの方はご存じとは思いますが、私個人で言えば運用はインデックス投資信託のみで日本株もアメリカ株も個別株は現在保有はしていません。
個別株投資についてはこれまで何度かチャレンジしたことはあるのですが、私の感覚だと個別株を持つということ自体がリスクを取りすぎていると感じてしまうので、広く世界経済に分散投資できるインデックスファンドへ投資するほうが「落ち着く」という結論です。そのスタイルが私の中で固まっているので、今後個別株を運用することはほとんどないだろうと思います。

ただ私がもし今から投資をはじめようとする初心者であったとして、この本を手に取っていたならば、日本株で投資をはじめることの納得感を強く持つことができて、教えに従って銘柄を選び、のんびりと日本株の運用をはじめていたのだろうと想像します。

私自身は個別株での運用はしていませんが、私の奥さんがこれまた一度買ったら株価を見ずに数年もち続けるのんびり日本株投資をやっていて、私も彼女保有の持ち株の株価を気にして「今売ったほうがいいんじゃない?」などと言っています。
個別株についてはほぼ初心者の二人ですから、今後この本で学んだことを奥さんの運用に活かすことができたらと思っています。

先日おせちーずさんにお目にかかった時に本をサインをいただきました。

水瀬ケンイチさん「彼はそれを『賢者の投資』と言った」

続いては水瀬ケンイチさん「彼はそれを『賢者の投資』と言った」(8/7発売 Gakken)です。

水瀬さんは日本におけるインデックス投資ブロガーの第一人者でご自身のブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」では20年の長きにわたりインデックス投資について発信されていますし、経済評論家の故・山崎元さんとの共著「ほったらかし投資術」(朝日新聞出版)を皮切りに多くの書籍を出版されています。

実は今回水瀬さんから「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」「改訂版 お金は寝かせて増やしなさい」に続いて3冊目の献本をいただきました。大変ありがたい話です。

水瀬さんご自身とは2019年のインデックス投資ナイトでご挨拶させていただいたのが初対面でその後X上でやりとりをさせていただいており、少人数のオフ会でも親しくお話させてもらえています。

その水瀬さんの新刊ですが、インデックス投資についての考え方やノウハウについては「ほったらかし投資術」「お金は寝かせて増やしなさい」ですでに語られており、今回の著作のテーマやメッセージがどのようなものになるか発売前まではクエスチョンマークでしたが、送られてきた本を開いてなるほどと納得。水瀬さんが25年間続けられてきたインデックス投資の軌跡とその体験から得た先駆者としての気づきや教えが今回のテーマでした。

本を開けると「まえがき」よりも先に「インデックス投資25年間の歩みと資産の推移」という上がり下がりを繰り返しながらも右肩に増えていっている水瀬さんの投資実績のグラフが掲載されています。

数字はどのような言葉よりも事実を雄弁に表すものであり、まずこのグラフを表すことでこの本で語られるインデックス投資の有効性が表現されています。

その後は水瀬さんのインデックス投資の出会いからこれまでの実践の軌跡について語られている第一部と実践から得られた知見が書かれている第二部、ブログ読者からの質問に答える第三部へと続きます。

政府の方針や2024年からはじまった新NISA、オルカンのブームもあり、今でこそ世間的にも認知されつつあるインデックス投資ですが、2000年代はまだ今のような投資環境は整えられてはおらず、一部の物好きがやるものだと思われていた個人投資の黎明期の様子がよくわかりますし、リーマンショックの際のネットのパニック、その際に水瀬さんがとった行動、インデックスが大きく下がった時でも信念をもって継続したからこそ今の資産を築くことができたことなどが語られています。

特に印象的なのは投資ノウハウよりもそれを実践することで得られた果実で充実した人生を送ることができることが語られているところです。

それは私自身も今まさに実感するところで2010年によくインデックス投資をはじめたと自分で思いますし、15年近く運用してきた結果として今我が家はお金の不安は解消しつつあり、家族旅行や子供たちの人生の先行投資である学習塾、健康への投資である歯列矯正をさせてあげることができます。むしろ投資をしていなかったら家族のためのどれだけを諦めなければいけなかったか、ということと重なりあいます。

今年の春先にトランプ大統領の関税ショックでインデックスの数字が下落し、ここ1年くらいで投資をはじめた私の知人も何人かは初めての経験で不安そうでしたが、水瀬さんの本を読んでおけばこれまでも何度も下落することはあったけれども、世界経済の成長にベットしていれば資産は右肩上がりに成長していき、豊かな人生を送ることができる可能性が高い、だから継続していこうという心強いよりどころになり得るのだろうと思います。

これからインデックス投資をはじめるという方にはまずこちらの本から長期投資を続けた場合の将来のイメージを固めてから「お金は寝かせて増やしなさい」で実践に入っていくといいよ、とアドバイスをするのがよさそうです。

また、この本の最後の最後、あとがきの一番最後でほっこりとした気持ちになれるちょっとした伏線が回収がされています。この本を手に取られたかたは、本文だけで読み終わらずにぜひ最後のあとがきまで読み進められますことをおススメします。

どちらも投資を始める方、初心者の方におすすめです。

以上 私がお付き合いさせていただいているお二人がこの夏出版された2冊の投資書籍についてブックレビューをさせていただきました。

どちらもお二人の経験から基づく投資エッセンスの集大成のような内容で、日本株投資とインデックス投資と扱う投資対象は違えども書かれている内容は驚くほど似通っています。

・「金融資産をあまりガツガツせず、のんびり穏やか気持ちで暮らしながら、無理せず形成していくことを目指しています。」
・「金融資産をつくることは、みなさんの人生の選択肢を増やし、心豊かに、穏やかに暮らす助けになるのです」
(「「2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資」より)

・「シンプルで手間がかからずコストも少ないのに、長期的には最も効率的に増やすことができる
・「投資に時間も労力もかけず、仕事や趣味、家族との時間を大切にしながら資産形成ができる。そんな合理的な手法なのです。」
(「彼はそれを『賢者の投資』と言った」より)

ここからは自室にいくつものモニターが並んでいて、相場に張り付き、タイミングを見計らって売買を繰り返していく相場師のような姿は思い浮かびません。
日常生活の中で無理なく長期に投資を継続してながら、自分のプライベートも充実させていく、そんな普通の人が実践できるようなものになっています。

これから投資をはじめるのだけど、投資対象は日本株にしようか、インデックスにしようか、それとも別の何かにしようか、考えてる方には2冊ともおススメします。2冊読んで自分がしっくりくるものを選ぶといいと思います。

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