こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
今回は「子どものお金の教育はいつからはじめるといいか」と言うテーマについて、私が実体験を通じて感じたことをお話したいと思います。
私はまず各ご家庭でマネー会議を行い、物心をつく前から子どもも参加させるのが、お金の教育の第一歩として最も有効だと考えています。
誰も経験したことのない「お金についての学び方」
私はブログ、Twitterでは主に「家族とお金」「子どもへのお金の教育」と言うテーマでお話させていただいています。
先日は実際に講義形式で自分が実践していることをお話する機会にも恵まれました。(「リーマンインテリジェンス勉強会「のり家流子供たちへのマネー教育」について」)
このような活動をしているとありがたいことに「のりさんがやっていることをうちでもやってみたいと思います」などというお声をかけてもらえることもあります。
そしてそのような声の中にチラホラと「いつからはじめるといいでしょうか?」という質問をいただくようになりました。
お気持ちわかります。
現在の日本という国に暮らして子どもの頃に「お金のことを教わった」と言う方はそれほど多くはないと思います。私自身もそうでした。
学校の勉強であれば誰もが経験してることですし、幼稚園で、小学生で、中学生で、どれくらいのレベルのもの学ぶのか、またどのようなツールを使って学べばいいのかは、ある程度の目安はどなたも持っていると思います。
しかし「お金の勉強」の仕方は…?
子どものころに教わったこともなければ、自身が勉強したのは大人になってから。
けど自分の子どもにはお金のことを教える必要性を感じている。ではどうすればいいのか?、ということだと思います。
なかには子ども向けのお金のスクールに通わせようと考えてる方もいらっしゃるかもしれません。
それについて現在のところの私の考えを述べさせてもらおうと思います。
大事なのは家の中でお金のことを話せる環境作り
わが家ではざっくり次のような段階を踏んで子どもたちへお金のことを伝えてきました。
息子小1、娘保育園:お手伝いおこづかい制スタート
息子小2、娘小1:おこづかいを貯めて中古のNintendo 3DSを買う
息子小3、娘小2:おこづかいを貯めて中古のNintendo Switchを買う
息子小4、娘小3:「投資をしよう!」を皮切りにお手製資料を使ったお金の教育スタート
息子小5、娘小4:のり家マネー会議スタート
以上はあくまで手探りでやってきた我が家の事例であって、この順番の通りがいいというわけではありません。
むしろ「投資」などというテーマは後ろ回しでいいものだと思います。
こうしたことを実践してきた経験を通して感じていることは、子どものお金の教育のために大事なことは、「いつから」であるだとか「どのようなツールを使えばいいか」ということではなく「お金のことを普通に話せる家庭の環境作り」だということです。
英会話などに例えれば、レッスン料を払ってその時間だけ英会話の学習をしたとしても、日常英会話が使える環境がなければ忘れてしまいます。
逆に英会話教室にいかなくても家庭内の会話を英語で話をしている家庭であれば日常のごく普通のこととして自然と身についていくものでしょう。
お金の教育もおなじようなものと考えます。
日常お金の話などを普通にしていない家庭なのに、いきなりわが子をテーブルに座らせて「今からお金のことを教えます」と言い出して「生きていく上でお金は大事なんだ」「株とは」「投資とは」「経済とは」などと話しはじめてもそれを聞く子どものほうはポカンとしてしまいそうです。
そしてせっかく教えたことも、次の瞬間にはゲームやポケモンやYouTubeなどの話題にすり替わり頭の中には定着しないだろうと想像します。
ではどうすればいいか?
家族間の会話を英語で話す家庭のように、家族の間でお金の話を普通にできる家庭環境にすることです。それこそ呼吸をするのと同じような自然さでお金の話ができるようにすることだと思います。
では家庭内で自然とお金の話ができるようになるにはどうすればいいか?
私はご家庭内で「マネー会議」を開催することをおススメしたいと思います。
子どものお金の教育の第一歩「マネー会議」開催のススメ
こちらのブログでも毎月開催報告をしている「のり家マネー会議」
著名なFPである横山光昭さんがご自身のご家庭でやられていることをいいなと思い、見よう見まねで約1年前からスタートし、今月で14回目を数え、我が家の月イチのイベントとして定着してきました。
実際にやってみて家族のマネーリテラシーをあげるための方法として「マネー会議」こそまず最初に取り組むべきものである、と強く実感しました。
私自身、もっとはやく取り組んでおけばよかったと思うくらいです。
一口に「お金の話ができる環境を作る」と言ってもなかなか難しいと思います。
お金の話題を出すことに意識しすぎて、口にする言葉も変に不自然なものになってしまい、会話もギクシャクしたものになってしまいそうです。
しかしマネー会議なら最初から「家庭のお金がテーマ」ですからそうした不自然さはありません。また毎月定例にすることで、家族全員を毎月必ずお金の話をする場に参加させることができます。
また主なテーマは「家計」ですが、そこから自然な流れでテーマを広げることが可能です。
のり家の場合は我が家の総資産を「現金資産」「運用資産」にわけて報告していますので資産額の増減の話を起点とし、投資、世界経済へ話を発展させることができます。
親の給料の話から、社会保険や税金の話ができますし、経費の話をすることで各項目の金額感や、物品や光熱費の値上がりにインフレの話、物価上昇の対応策として家族としてどう取り組んでいくのか、という話しあいをすることも可能です。
このように家計の話をすることでお金にまつわる様々なテーマに話を広げて、興味を持たせるきっかけになり得るのです。
毎月30分から小一時間程度、このような時間を取るだけで、家族、ことに子どものお金に関する感度は高くなっていくと思います。
そしてやがてはマネー会議の場でなくてもこの延長戦上として、普段の会話の中で自然とお金の話ができるようになっていきます。
ここで最初に問いである「いつからお金の教育をはじめるといいか?」に立ち返りますが、私は座って親の話を聞けるようになったらマネー会議に参加させて、大人の話を聞かせてあげるといいと思います。
おとなしくできるのであれば、親の膝にちょこんと乗せて話を聞かせてもいい。
最初はわからなくても年を経るとともに理解しはじめて発言もしてくるはずですし、興味を示しはじめたらおこづかいのもらい方や使い方の話を子どもと話合う、というステップがいいと思っています。
そうして環境の中でお金の話題が自然にできるようになれば、自分が生きていくための手段としていかにお金が大事で、上手くつきあっていかないといけないか、改めて意識しなくてもいつのまにかおのずと身についていきます。
子どものお金の教育について、まずなにからはじめればいいか、いつからはじめればいいか、とお考えの方がこのブログをお読みになっているのであれば、まず家族全員が参加するマネー会議を行うことを強くおススメしたいと思います。
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