こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
2025年4月トランプ大統領の相互関税政策発表に端を発した世界的な経済混乱とそれに伴う株価の下落である「トランプ関税ショック」と、その混乱に応じた我が家の投資方針についてお話しようと思います。
投資に関して言えばこの状況に悲観しすぎることなく、またここぞとばかりに積極的に動くことなく、これまで通りの長期投資のスタイルを変えずに行きます。それが私にとっては15年やってきた上での成功体験だからです。
トランプ関税ショックは突然に
この記事を書いているのは2025年4月20日(日)
今月2日にアメリカトランプ大統領が自国の貿易赤字の解消と生産業復活を目的として、世界約60か国からの輸入品に相互関税を課すという発表をしてから2週間強が経ちました。
トランプ関税の詳細については私は専門家ではないですし、テレビ、ネット、動画でも多くの解説がされていますのでそちらに譲りますが、開始直前に90日間の発効延長や、日本から赤沢経済再生大臣が訪米しアメリカとの交渉をスタートしたりなど、この2週間の間に状況は目まぐるしく変化していて、この混乱がどのように終息していくのか、まだまだ出口が見えない状況です。
この「トランプ関税ショック」が現在のところ我が家にダイレクトに影響しているのが、株式などリスク資産の評価額の減少です。
昨年の夏、過去最大の下げ幅と言われた日経平均株価の急落(「2024年8月株価の乱高下について」)から徐々に戻ってきた我が家の資産は、今年1月には過去最高額に達したものの、その喜びも束の間。ディープシークショックやトランプ大統領の関税政策による株価の下落とともに我が家の資産額も右肩下がりで減少していっています。
コロナショックとの比較
2025年4月19日現在の我が家の資産ですが最高額をつけた今年の1月から数百万円単位で減少しました。それをこちらのブログで掲載しているのり家資産推移で表すとこんな感じです。

視覚的に見てもここ4か月の落ち幅は昨年8月の急落よりも深く、このグラフをつけている16年の中でも最も大きいことがわかります。
投資という観点ではリーマンショックを経験していない私ですので過去私が経験した最大の暴落である2020年3月のコロナショックと比べてみます。
コロナショックとは新型コロナショックの世界規模のパンデミックで引き起った経済停滞による株価暴落ですが(「長期投資10年目でコロナ暴落に直面して考えたことについて」)今回1月から4月にかけて減った金額と同額がほぼ1か月で減っています。
ただグラフを見るとわかるのですが同額の減少と言ってもこの5年のうちに保有資産額を増やすことができたのでそもそもの保有資産額が違います。
減少比率で言うと、今回は4か月で13%減に対しコロナショックの際は1か月で21%減。コロナショックの時の方が短期間でより大きな減少率でしたから、家計にたいするインパクトとしてはコロナショックの方が厳しかったという印象です。
また今回評価額の減少には株価の下落だけでなく円高による為替の影響も受けています。
そういう意味でもサーキットブレーカーが発動するほどに株価の下落が大きかったコロナショックの方が「大きく株価が下がった」というイメージでした。
新型コロナウィルスという未知のウィルスが蔓延し有効的なワクチンの開発もまだでこの先世界がどうなるかわからなかったコロナショックよりも、あくまでアメリカの一国の政策であり、いくつかのシナリオを組める今回の方がまだ先行きが読める分株価への影響も小さいということなのでしょう。
現に相互関税発行の90日間の延長であったり、日米交渉が滑り出したことで落ち込んだ株価が上向き傾向になってきていますから、今後各国の態度、アメリカとの交渉が進んで落としどころが見えてくるのであれば、また株価は上がり調子になる可能性は高まるのでしょう。
もっともトランプ政権が今後も世界を振り回す政策や発言を続けて更に状況が悪化することもあり得ます。
未来を透視できる力でもない限り先のことはわかりません。
今回のショックで感じたこと、考えたこと
コロナの時も昨夏の急落の時も繰り返し述べているように、私は相場や為替を読んで売買することで利益を得るタイプの投資手法ではありませんから、このトランプ禍もいずれ必ず終わりが来ることへの期待をかけて、これまで通り投資信託を長期保有をしていくスタイルは変えていきません。
今回のトランプ関税ショックで我が家の資産について感じたこと、考えたことがありますから、それを記載しておきます。
①現金資産を持つ安心感
コロナショックの際と今回と我が家の環境で変わったことで言えば、小学生だった子供たちが中学生になり、高校受験のための学習塾代に歯列矯正代また食べ盛りの食費など確実に出費が増えました。
ただこの5年間の資産増加とともに増やしてきた現金資産があり株価が落ちようが支払いできるため現時点でリスク資産が減ったとしても慌てる必要がない余裕を持つことができています。
仮に5年前の資産規模で今の状況を迎えた場合、下落局面の中リスク資産を切り崩していかざるをえなかったと思います。いつこのような予測しえないショックを迎えてもいいように、日ごろから余裕のある現金を持つことは大事だと今回強く思いました。
②金の保有比率を上げてみたい
現時点では軒並み下がっている我が家のポートフォリオなのですが、唯一値上がりしているのが昨年購入した金(ゴールド)です。(「奥さん金を買うについて」)
先述した通り全体では13%下落している我が家の資産の中 金だけは115%と上昇していて、今回のように株価が不安定な状態になった時に株価と逆相関することを実感することができました。ただ資産総額における金の比率は1%ほどなので全体の下落を下支えするほどではありません。
逆に株価が伸びている時は金価格は伸びないのでしょうが、こうした株価の急落期のよりどころとして金の比率をもう数%程度は増やしてもいいかと思っています。
購入は譲渡益を非課税にするためにNISA枠を使い、今後の積み立ての中で毎月コツコツと金を対象にしたETFを購入したいと考えています。
③ポイ活は心の安定剤
私自身2022年から物の値段が値上がりした際の家計防衛の一環としてポイ活に力を入れています。
投資は基本投資信託のほったらかし投資ですからSNSでも日ごろつぶやくことはあまりなく、どちらかというとお得、ポイ活情報についてポストすることの方が多いかもしれません。
いろいろ試すうちに旅行好きの我が家のライフスタイルに合わせるためにANAマイル獲得に集約していくことが適当との結論に至りました。「ポイント、お得で旅をすることについて」
そのポイ活ですが現在のような不安定な相場においてもお得を感じることができる心の安定剤になりえます。
日々大きく変動する株価を見るとつい余計なことを考えてしまいがちです。私はタイミングをはかった売買はしない投資スタイルですから余計なことをしないためにはこうした相場では極力投資のことを考えないほうがいい。
こうした時に目を向けてるのはお得、ポイ活です。
ポイ活なら条件を達成すればポイント、マイルを得ることができます。予告もなしに減ることはほとんどありません。(最近参加者が殺到して中止になることがたまにありますが)
特にANAマイル獲得に集中するようになってから家族旅行の移動費にお金がかかることがなくなり、旅先の食事やイベントで少し贅沢できるようになりました。
ポイ活でステイタスの高いクレカを持つことで、年会費はかかるもののポイント獲得だけでなく、宿泊や食事などのお得な経験をすることもできます。
楽しみが増えることで、大きく変動する相場に一喜一憂することなく、リッチは気分で人生を楽しむことができる。ポイ活は精神安定剤になりえると思うのです。
以上 現段階におけるトランプ関税ショックの我が家の資産に対する影響と、今回のショックを受けて私が感じたこと、考えたことをお話してきました。
今後さらなる経済の混乱、行き過ぎた円高ドル安、アメリカ経済の景気後退期入りなどネガティブシナリオの想定もできるものの、現段階ではまだ前回のコロナショックより余裕をもった状況にはなり得ています。
余裕がある分視野も広がったかもしれず、いくつか今後のヒントになり得そうな気づきを得ることもできました。
投資に関して言えばこの状況に悲観しすぎることなく、またここぞとばかりに積極的に動くことなく、これまで通りの長期投資のスタイルを変えずに行きます。それが15年やってきた私の成功体験だからです。
今回のトランプ関税ショックもこれまで世界が何度も経験してきた一過性の経済混乱の一つにすぎず、これを乗り越えた時先にある明るい未来に期待してインデックス投資を継続していきます。
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