こんにちは。のり(@nori19701128)です。
今回は誤ったお得な情報を発信して失敗してしまった話をしたいと思います。
なぜ失敗したかと考えた時に
私自身がネットで氾濫している「お得」にいつのまにか慣れてしまっていたのだと思います。
なお文章中には具体的なサービス名を記載しますが、本記事の主旨は私の失敗であり、そのサービスを非難するつもりは全くないことをあらかじめご承知ください。
歩いた分だけポイントがもらえ、そのポイントで運用ができるサービス
私がそのサービスを知ったのもまたネットの広告だったかと思います。
「マネーステップ」
という歩数計測アプリなのですが、
そのアプリをインストールしたスマホを持ちながら一日を過ごすと、
1日1万歩で3円分
ひと月累計20万歩でプラス10円分
ひと月で毎日1万歩歩いたら30日×3円分+10円分=100円分のポイントが溜まるというもの。
さらにそのポイントはおつり投資で有名な
「トラノコ」
で運用できる、というものです。
私はこれまで「トラノコ」を使ったことがなかったのですが、クレジットカードや電子マネーの買い物データからおつりを計算し、毎月1回おつりの合計額分を指定口座から引き落とし、自動で投資をしてくれるサービスです。
それがおつりの代わりに「マネーステップ」で得たポイントを運用できるということでした。
調べてみるとこの「マネーステップ」はトラノコが運営しているようです。
私は以前のブログにも書きましたが(「マラソンと長期投資について」)年に数回フルマラソンに出走している長距離ランナーですし、仕事の日常業務でもデスクワークだけでなく、移動などで歩くことが多い職種ですから、これはやってみてもいいんじゃないかと考えました。
ひと月MAXでも100円程度ですが、それでも意識して歩くことで健康にもいいですし、もらえないよりはもらえたほうがいい。
しかもそのポイントは運用で増やすことができる。
年間最大1,200円として10年間で12,000円。
運用すればちょっとしたまとまったおこづかいにはなるな、と皮算用をし、
さっそく「マネーステップ」と「トラノコ」のアプリをダウンロード。
トラノコの運用口座を作成して両方のアプリを連携するようにしました。
ただ私としては「トラノコ」で運用するのは「マネーステップ」のポイントのみ。
「おつり投資」については考えてはいませんでした。
お得情報としてtwitterで発信する
この運用をしてしばらく経って、このサービスについてTwitterでそれほど話題になっていないことを気づきました。
歩くだけでポイントがもらえ、運用で増やすことができる、その上歩いた分健康にもなれる。
特に昨今のリモートワークばやりの中、運動不足の体を意図的に外に出して散歩させるいいきっかけになるサービスと思ったのです。
そこで、私はこのサービスについてtwitterでつぶやきました。
こうつぶやいたところ、休日のお昼時ということもあってそこそこ反響がありました。
1時間程度で、31件の「いいね」がつき
「いいサービスですね!」というコメントをいくつもいただき、
4件のリツィートもされて拡散も順調に進んでいきます。
そうした中でフォロワーさんの一人から次のコメントをいただきました。
「トラノコって月額手数料かかりますよね?
私もマネーステップとトラノコを使っているのですが、ある程度運用しないと損しそうだと思っています。」
あれ?….手数料….?
私は大慌てで「トラノコ」アプリを開けて利用料を調べます。
そしたら書いてあるじゃないですか「月額利用料300円課金されます」と。
ただ利用登録完了から3か月分は無料で使えるとのことなので、私はまだ課金されておらず、気づいていなかったのです。
マネーステップはどんなに頑張っても得られるポイントはひと月上限100円分。
それが300円の月額利用料をとられるとなると、毎月200円分の赤字です。
またマネーステップで得たポイントはトラノコで運用する以外に使い道がありません。
つまりこれは「トラノコ」でおつり投資をする人向けの、プラスアルファになるサービスだったのです。
私は急いで次のツィートをつぶやきました。
幸い最初のつぶやきから1時間程度で元ツイートを削除できたので、そこまで多くの方に迷惑をかけることなく済みました。
ただ私自身としては大きな失敗であり、反省です。
「トラノコ」だって決してボランティアでなく、利益を生み出す必要がある営利の企業です。
当然収益源として手数料がかかる可能性があることを、事前に確認しておくべきでした。
たとえて言えば、クレジットカードのリボルビング払いの年利15%の金利払いを確認することなく
「月々のクレジット払いを定額で払える便利なサービスがあるよ!」
とつぶやくのと同じようなことをしてしまったということでしょう。
お得になれていたことを反省する
いつの間にか「お得」を受けてしまうことに慣れてしまっていたのだと思います。
ネット社会が広がっていくにつれて、ネットには多くの「お得」があふれています。
アンケートにこたえるだけで、
レシートを写して登録するだけで、
広告をクリックするだけで、
週に3回ホームページにアクセスするだけで、
くじをひくだけで、
友達を紹介して口座を作るだけで、
クレジットカードを作るだけで、
いずれもお金を使うことなくポイントがもらえてしまいます。
買物にしても、買い上げ金額の10%-20%相当分のポイントが付与されるキャンペーンがありますし、楽天お買い物マラソンに参加すれば通常の何倍ものポイントを獲得することが可能です。
しかももらったポイントで運用をし、増やすこともできるのです。
そのようなサービスを日常受け続けることによって、私自身がポイントやお得を受けるという事に対してなれてしまい、感覚が麻痺してしまっていたのだと思います。
一日1万歩歩いて3円相当のポイントをもらえることに対して何の違和感も持つことなく、当然のように無償で受け取れて運用もできるものだと思い込んでいました。
最近はtwitterのタイムライン上で、ポイント付与率の低下とか、配当金の減額を嘆くつぶやきが増えていると感じます。
しかし先ほども言った通り、会社を維持し社員に給料を払うために企業も利益を得なければいけません。
そのサービスを提供する企業がどこから収益を得ているかを考えながら、サービスを受ける。
そうした基本に立ちかえらければいけないことを、強く意識させられた出来事だったのだと思います。
ラジオもやってます。よかったら聞いてください。
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