奥さんの投資ポリシーについて




家族とお金
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

今回は年に1~2回程度の売買で余剰資金を有効活用している我が家の奥さんの投資ポリシーについてお話しようと思います。

奥さんは自身のポリシーを貫徹し2024年8月5日の東証の暴落の際に意中の株を獲得することができました。

優待株取引をしている奥さん

何度かブログ記事にもしていますが私の奥さんは夫婦で話し合ってNISAで運用している投資信託とは別に、自身が自由に使える余剰資金の有効活用として優待株投資を行っています。

2020年3月からはじめて4年ほどが経ちます。

目先の生活を少しリッチにするため優待株式の保有を主目的としていて、頻繁に株のトレードをするでもなく、株主優待がもらえる最低額程度の金額を購入し届いたクオカードや商品券を楽しむというスタイルです。

彼女自身が自分の好みに合う優待株を探しては売買しているのですが、売買頻度は多くなく年に1-2回ほど。
これまでの売買履歴と成績はこんな感じになります。

東急不動産HDとJR西日本は優待内容が「思うてたんと違う」ということで活用することなくブランクになっているのはご愛敬。

投資に向ける原資は現在最大で616,535円。それで得た売却益、優待額を合わせると52,566円の利益ですので、利益率は8.5%。ざっくり4年で割ると年利2.1%程度になり、インデックスファンドに投資してほったらかしていたほうがいいくらいの成績です。

とはいえ一度も損失を出して売却したことはありませんし、彼女のちょっとした楽しみでやっている程度のものなので損失がなければ利益率を追うほどではありません。

奥さんのスタイルは直近の株価から1割-2割値引いた金額で指しておき、そこまで落ちてくるのをひたすら待ち続けるというもの。

この優待投資の利益で老後資金を貯めようとか、子供の学資の足しにしようということはなく、あくまで余剰資金にプラスαの利益が出ればいいくらいの感覚ですから取得までにかかる経過時間は気にしておらず、あくまでこだわるのは購入金額のようです。

購入金額が安ければ売却時利益を得る可能性は高まります(現に一度も損が出ていません)し、手元資金も減りません。

なので彼女は毎日のように株価をチェックすることはなく、月に数回時間がある時に眺めている程度。ムゲンエステート株の場合はしばらく含み損状態だったのが黒転したのをたまたま私が見つけ、奥さんへ連絡をして利確したということもありました。(その後ムゲンエステートの株価は倍以上になってしまいましたが(笑))

さてそんな奥さんが今年になって欲しいと思ったのが、9278 ブックオフホールディングス株です。

9278 ブックオフホールディングス

かねてから家族の衣服や本について新品であるこだわりのなかった我が家では、服や書籍を購入するためまたは不用品を売却するためブックオフは年に数回行くくらいには愛用しています。

そんなブックオフの優待内容は100株以上3年未満保有で書籍買取UPクーポン2枚+2,000円分のお買物券(3年以上だと2,500円分)。今年の4月頭の株価だと100株で15万円程度ですから、奥さんがやっている優待株式取引にはちょうどいいくらいの規模感です。

今年の春くらいから奥さんは「今度はブックオフ株を指してみたい」と言うようになりました。

ブックオフ株の4月1日のひと株あたりの始値が1,497円。
そこを奥さんは約2割減の1,200円 100株で指しました。
昨年2023年のBO株は1,400円~1,000円で推移していたのであながち無理な数字ではありません。

が、その後意に反してブックオフ株はするすると上がっていき、5/7には今年最高値の1,793円をマークします。そんな中でも奥さんはSBI証券の指値の最長期間が15営業日なので大体3週間くらいのターンで@1,200円で指しなおしていたようです。(忘れてた期間をもあったとは思うのですが)

風向きが変わったのが6/25(火)。
中古品買取を行うブックオフに架空買取と在庫の不正計上の疑惑があり外部専門家による調査委員会設置を発表がされたことによってです。

前日まで@1,500円代だった株価は6/26には@1,300円代に急落します。

ただ社内ガバナンスを問われる内容ではあるものの、BO社が自主的に発表したこと、子会社の従業員による不正であり会社ぐるみではないこと、また食品や自動車など人命を脅かす危険性があるものではないこともあり、その時点でそれ以上の下げ幅にはならず、奥さんが指している1,200円にはリーチせず、その後反発し6月下旬~7月半ばまでは1,400円代で推移していました。

私なら指値を1,300円くらいにあげたくなるところを、その間も奥さんは意に介すことなく1,200円で指し続けます。
そして日経平均株価が過去最大下げ幅を記録した2024年8月5日(月)を迎えました。

「金は出さない、信念は曲げない」

先週から続いている円高の流れにアメリカ雇用統計が予想を下振れしたことが重なり、8月5日の東証はスタートから大荒れ。株、ETFが軒並み下落し続け、大阪取引所の日経平均先物取引では売買を一時中断するサーキットブレーカーが発動するほどの大暴落の中 意中のブックオフ株も急落しました。

そして奥さんが指値注文し続けた1,200円を割り、売買が成立したのです!

翌日には反発して1,200円を越えていますので、今年に入ってからで言えばまさに唯一のタイミングで指すことができました。

もっとも奥さんはすぐにこれには気づきません。
先に気づいたのはマネーフォワードで資産管理をしている私のほうで、数日後に気づき奥さんに教えました。それくらいのユルさです。

聞いた奥さんが言った言葉が
「よっしゃ。金は出さない、信念は曲げない。それが私の投資ポリシーじゃ

彼女のレベルで「ポリシー」という言葉を使うのは真剣に株式取引をしている方には失礼とは思いつつ、けどポリシー通り、線を引いたら数か月にわたりひたすらそこに下がってくるのを待ち続け、意中の株を購入することができました。自分が最初に決めたルールを堅持してたからこそ、納得できる価格で購入することができたのだと思います。

私はの性格は正反対。欲しいと思ったらなにも考えずその場の価格で買ってしまう質なので、そういう誘惑に弱いからこそインデックス投資が合っているのかもしれません。

奥さんはBO株はしばらく保有し、年に1回もらえる優待と配当を楽しみにするとのこと。

懸念だったBO社内の不正調査についても8月6日に「特別調査委員会による調査進捗状況に関するお知らせ」が発表され延期されていた株主総会も8月29日に開催されるようで順調に進んでいるよう。
株価も8/16現在で1,330円まで戻ってきています。

今回購入金額が12万円で彼女の買付余力はまだありますから、気が向いたらもういくつか見繕って優待株を購入するかもしれません。

投資で一発当てようとか、老後資金を作ろうとかということではなく、自分が決めた金額の許容範囲内で目先の生活をちょっとリッチにする楽しみのための奥さんの優待投資また進展ありましたらこちらで紹介しようと思います。

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