親の言うことを疑ってほしいことについて




子供たちへのマネー教育
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

今回はお金についての教育をしている子供たちについて、いずれ親が伝えたことを疑ってほしいということを話をしたいと思います。

子供たちが将来自分の足で社会を歩き、世帯を持つようになったときに「親はこう言っていたけど、今はそうじゃないかも」と疑い、自分の頭で考えて変化対応の選択ができるようになってほしいと考えます。きっとその頃の正解は今と同じではないと思うのです。

子供たちへのお金の教育

「親の言うことを疑ってほしい」というのはやや逆説的に聞こえる表現かと思いますが、以下お話していきます。

本ブログを読んでいただいてる方には周知のとおりですが、我が家では家の資産額、給料、社会保険、税金、支出、ポイ活実績を家族全員に公開し、さらに株価、為替の推移なども記録につけながら家族でお金、経済について話会う「のり家マネー会議」というものを月に一度開催しています。

月に1度おおむね1時間程度の時間ですがかなり濃度の濃い内容であると自負していて、上記のベースになる内容にプラスして物価高、お金にかかわる詐欺、インデックス投資の中身など、その時々で適切なお金、社会、経済の知識なども入れ込んで家族全員に伝えています。

目的は学校では教えてくれないお金の知識を家族に身に着けてもらうこと。
子供たちが社会に出たときに家計管理、資産運用、適切な保険加入を自分の意思できるようになり、また世間にはびこる詐欺を回避してお金に困らない幸せな生活できるようになることを目指し、毎月行っています。

2021年8月からスタートし、直近2024年11月で40回の回を重ねることができました。

さすがにこれだけ続けてきたうちの子供たちは同世代の子と比べたらお金の知識、意識はあるほうだと思います。

息子は小学校の卒業文集で「将来経済的自由を得たい」と言ってますし(「息子の卒業文集の「私の夢」が「経済的自由」であることについて」)、娘も中学1年の夏休みの作文で「私のしゅみは投資です」と書いています。(「子供たちが投資をはじめて4年が経ったことについて」)

そのように精力的に今のお金のセオリーを伝えている子供たちではありますが、この先10年後以降彼らが自立したときには、今私が伝えていることはまず疑ってほしいと思っているのです。

世代によって変わるお金の常識

世の中の常識は刻一刻と変わっていきます。
それは私自身の経験だけでも子供の頃と今と大きく変わっていっていると実感します。

私が生まれてから20歳を迎えたのは1970年ー1980年代。
大学または高校を卒業し、多くの人は正社員として企業に就職。
ほとんどの人が結婚し、マイホームを建て、自家車を持ち、夫は仕事、妻は専業主婦で、複数人子供を産み・育てるのが当たり前だった時代。

個人用携帯端末もインターネットもなく主な情報源はテレビ、ラジオ、本。物事を調べるのに今のようにスマホを使ってその場で調べることなどできず、図書館へ行って本を探して知識、情報を得ていました。

一度就職すればその後は終身雇用、年功序列制度が適用され定年まで給与は右肩上がり。
定年時には相応の退職金がもらえ、その後も切れ目なく年金が支給されます。
1989年まで買い物に消費税はかかりませんでしたし、社会保険料も税金も安く現在50%近い所得に対する国民負担率はまだ30%代程度でした。

そのような時代で無茶をしない限りお金の心配をすることはほとんどなく、無理に投資などしなくても銀行に預ければそこそこの金利がついてましたし、なにより個人が気軽に投資をする環境ではありませんでした。
確か2000年代後半でも前職の持ち株を売却する際はインターネットやアプリではなく預けている証券会社に直接電話で売り注文をかけていたことを記憶しています。

それが今からたかだか35年ー40年前程度の話。あっという間に環境は変わってしまいました。

お金のことは自ら学び、家計管理、節約、資産運用を実行していかなければ豊かな人生を送ることは難しくなってきていると実感しています。

なので私は今の時代に必要と思われることをマネー会議などで家族子供たちに伝えています。

しかしこの今の常識が子供たちが過ごす今から30年後の常識ではないだろうと思うのです。

時代に合わせた変化対応をしてほしい

親世代と私たちの常識が違うように、今後私たちの常識と子供たちの常識が変わってくるかもしれません。むしろ変わっていくと思っていたほうが当然でしょう。

ではどのように変わるのでしょうか?

と言われるとそれを正確に言い当てられる人はほんの一握りの人々だと思います。

今私の息子は中学2年生、娘は中学1年生なのですが、私が中学生である1984年頃に

「将来物価は上がり、税金や社会保険の負担が重くなり、給料も右肩で上がりにくくなり、年金をもらえる年齢も引き上げられるから貯金だけでなく、若いころから資産形成をはじめたほうがいいよ。そんなの難しくてできないって?大丈夫。将来インターネットに携帯端末が発達して、個人でも簡単に金融商品の売買ができるようになるし、一定の枠内だけど個人が投資で得た利益が非課税になる制度も導入されているから」

と言える人がいたとは到底思えませんw

と思うとこれから30年後の世界も今とは全く違う常識になっていると想像します。

ただ「幸せな人生を送るために世の中の変化に対応していく」ことを伝えることはできると思うのです。

のり家マネー会議で伝えること

なのでのり家マネー会議では「今、世の中はこうである」「だから今うちではこれをしている」ということが多く、「将来君たちはこれをしなさい」という言い方は少ないかと思っています(皆無ではありませんが)

例えば「日本の社会保険では高額療養費制度があるから君たちは将来保険に入る必要はないよ」という断言はしないということです。
実際高額療養費制度についてはその上限額を引き上げる検討に入っているとニュースに伝えられてますし、将来廃止される可能性だってある。それ以外でも国の制度もコロコロと変わっていくことはこれを読んでいる皆さんも実感されるところだと思います。

逆に将来自分の足で社会を歩き、世帯を持つようになったときに「親はこう言っていたけど、今はそうじゃないかも」とまず疑い、その時の世の中の状況からどうするべきかを自分の頭で考えて変化対応の選択ができるようになってほしいと考えます。きっとその頃の正解は今と同じではないと思うからです。

ただ将来役に立つであろうことも伝えているつもりです。
毎月会議の場を持つことで、家族で同じ目線を持つこと、社会、経済に関心を持つこと、そこから「今自分は家族はどうすべきか」と考えて行動に移すという姿です。

そうした姿勢と行動が、時代の変化に対応し生き残ることができる、幸せになれることだと思いますし、そうした姿勢でのり家マネー会議で今後も伝えていきたいと考えています。

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