こんにちは。のり(@noriyusaku1128)です。
昨年子ども達へのお金の教育の一環としてライフプランの作成をレクチャーし実際に子ども達に作ってもらいました。
あれから1年が経ち、ただいま現在の彼らの将来のヴィジョンの可視化を目的として夏休みの宿題として改めて作成させました。
今回はその内容を報告します。
最近「子どもの金融教育」「子どもにも投資を教える」と言う話題を見ることが多くなりましたが、投資よりも先に自分たちでライフプランを作成することが彼ら自身が望む人生を送るための最初のステップなのだと思います。
2021年にレクチャー実施「ライフプランを作ろう!」
2021年 のり家でやっているお金の教育の一環として、小学5年生の息子と4年生の娘に人生の設計図であるライフプランの作り方を教えて実際に作ってもらいました。
その時の様子は以下にレポートしています。
『ライフプランを作ろう!』について 前編』
『ライフプランを作ろう!』について 後編』
その際自分の人生を自分の意志でどのように生きるのか、そのためにどれくらいのお金が必要なのかということを自分で調べてみようと伝えて作成しています
この時の詳細は以上の記事を参照いただければと思うのですが、昨年の子どもたちが作成したライフプランを要約すると
小学5年生 息子
・獣医になりたい 副業としてゲーム実況系YouTuber
・公立高校から東京農工大学の共同獣医学科へ進学
・学費は1,000万円以上
・獣医としての年収は500万円程度
・50歳で仕事をやめて自由に生きたい
・リタイア後のお金の備えは1,000万円程度をつみたてNISAで貯める
小学4年生 娘
・将来なりたい職業は「看護師」兼「YouTuber」。
・「YouTuber」は中学生からはじめたい。
・60歳くらいまでは仕事していたい。
・将来は友人5人で一緒に住もうって約束している。
・20歳から家を出て友人たちと暮らしたい。
という内容でした。
それから1年が経ちどのように考えが変わっているか。
今年の夏休みに今現在の彼らが考えているライフプランを作成することを宿題とし、先日9月3日の第14回目ののり家マネー会議の中で子ども達自身に発表してもらいました。
小学6年生 息子の場合
昨年は将来獣医になりたいと言っていた息子の発表内容です。
今年はかなり様相が変わっていました。
あらら、獣医になりたいという希望はどこへやら。
今彼が進みたい高校は角川ドワンゴ学園のN高、S高のようです。
それもそのはず。この1年でeスポーツにすっかり魅了された息子が将来就きたい職業は獣医からゲームのグラフィックデザイナーになっていたのでした。
インターネット高校のN高、S高と言えばeスポーツの強豪校ですので、感覚的にはプロ野球選手を目指す子どもが甲子園常連校に入りたいというものに近いのでしょうか。
副業としてのYouTuberはそのままです。
親としては現在のペット需要の高まりを受けて、手に職をつけて獣医の道を選んだほうが手堅いかなと思うものの、ここでは犯罪や引きこもりなどよほど道を外す内容でない限りは子どもの意志を否定する親の意見は言わないルールです。
ただ気になったのでは大学。
「ハーバード大学」と書いてあります。
私「なぜハーバード大学?」
息子「夢はでっかく!」
ということでここは理性的な判断ではないようです(笑)
どう考えてもN高からゲームのグラフィックデザイナーになる間に、世界の天才が集まって受験しても合格率5%のハーバード大学を挟むという流れは段差が大きいと思います。
私「ハーバード大学に行くには3,500万円かかるのか?」
息子「うん。調べたらこれくらいだって。お金足りないよね?」
私「ほんとにハーバード行けるんだったら父ちゃんいくらでも調達するぞ!」
もちろん現実的な話ではないのですが、九州の小さな町から大学進学で上京してきた身としては、息子の考えに「海外で学業をする」という選択肢を持っていることについては認めたいと思っています。
収入はゲームのデザイナーが月収35万円 副業のYouTuberが月間5万円程度とここは現実的な路線です。(YouTuberで月5万円の収入はよほど頑張るレベルとは聞いていますが)
最初は会社で働いて力がついてきたらフリーランスとして個人で働くとのこと。
会社員とフリーで働くの場合のリスクの違いも認識できているようです。
将来の家族については小学生男子としてはまだイメージがつかないようで渋谷の高層マンションで一人で暮らすとのこと(渋谷に高層マンションはなかったとは思いますが)
またここも昨年とは違うのが75歳まで働くとのことで、なぜ?と聞いたところ
息子「もらうのを遅らせたほうがたくさん年金がもらえる」
そして老後資金は昨年は1,000万円と書いていたところを今年は「1億円」と記載してあります。
息子「父ちゃんと違って若い頃から投資をはじめられるから貯められるよ」
と確信げに言っていました。
小学5年生 娘の場合
さて次は娘です。
娘も昨年と比べて変わっていました。
昨年は「看護師」だったのが「美容師」に。
また昨年は「調べられなかった….」のですが美容師になるにはどのような学校へ行けばいいのか今年は自分でネットで調べられるようになっていました。
学費については親が用意した費用で足りない場合は自分で稼いで払うとのこと。
泣けます。
また美容師としては息子と同じような計画を立てています。
娘「最初はまだなれないし会社に入ってお給料をもらいながら成長していきたい。やがて力がついてお金がたまったら独立して自分でお店を出したい」
となかなか堅実的です。
さて家族ですが、娘は将来今の友達とシェアハウスで共同生活をするということは昨年から変わりがないようです。
住まいについて家を買う場合は3,000万円以下、賃貸の場合は10万円以下
5人で暮らすには安い気はしますが、大きく外している数字もなく、こうしたところの数字感覚は備わりつつあるようです。
リタイア後の生活はまだイメージできずふわっとしたものです。
リタイア後の資金も1,000万円程度とのこと(それでも老後2,000万円と考えれば大外ししているわけでもなさそうです)
ここで副業にしたいと考えている娘のYouTube計画についての話題になりました。
いつからはじめるか、ということですが、奥さんが娘が参加しているドッジボールチームの試合をYouTubeに上げているので、YouTubeに動画を上げること自体は奥さんのサポートのもとできそうです。
「今年の冬休みにモーニングルーティンの様子をあげてみる!」
ということになりました。
奥さんからの締めの言葉
以上 子ども達からの発表が終えたあと。
わが家の最高経営責任者である奥さんから締めの言葉をいただきました。
「夏休みの宿題としてはよくできていると思う。2人がちゃんと人生のお金の勉強が身についていて自分の考えをしっかり発表できて母ちゃんは満足している。」
「老人介護の仕事をしている母ちゃんの経験からすると、いつまでも仕事をし続けているほうが元気で長生き。もちろん心も体もへとへとになるような働きかたはダメだけど、自分のペースで自分の頭で考えてる人のほうが年齢が高くなってからも元気でいられる。
母ちゃんが知っている人で90歳のヘルパーさんが70歳代の方の面倒を見てる人がいた。
定年まで会社でバリバリ働いていた人が、会社を辞めてなにもやらなくなったほうが認知症になりやすいし、衰えも早いかな」
「だから今回のようにちゃんと自分の頭で生き方を考えて計画を立てられるようになることは人生を楽しく豊かに送るためにはすごくいいこと。これから先も続けていこう」
どれだけ子ども達の心にささったかはわかりませんが、彼らの幼心には残り、いつか振り返って思い出せる言葉だったと思います。
「ライフプラン」は毎年更新していきます
以上 我が家の子ども達の2年目のライフプランの発表でした。
特に息子は昨年とは大きく計画が変わっていましたが、心身とも1か月ごとに成長していっている時期の子ども達です。
受ける刺激によってこの先まだまだ変わっていくのだろうと想像しています。
今大事なのは彼らが作成する内容よりも「毎年ライフプランを作成更新していく」行為を習慣化していくことだと思っています。
定期的に自分のこれからの生き方について自分がどう考えているかをアウトプットして可視化していく。
さらにそれを人に説明することで、ふわっとしたものが自分の意識の中に定着していくでしょうし、彼ら自身の中でも新しい気づきとなり得る。
そしてその実現のために今自分がなにをしなければいけないのか?という具体的なアクションに行動を移していくことができると思います。
と、同時にその実現にどのくらいのお金が必要なのか、そのためのお金はいつだれがどのくらい用意してくれるかというところまで考えを広げることができます。
豊かな人生の実現のためには漠然と「お金持ちになりたいなあ」と考えているだけではだめで、実現のための行動に移さなければ人生は何も変わりません。
ライフプランを作成することは彼ら自身が望む人生を送るため具体的に動き出す、その背中を押すための最初のステップなのだと思います。
昨今「子どもへの金融教育の必要性」というテーマを目することが多く、「高校の授業で投資を教える」という話題もよく取り上げられています。
しかし、資産運用、投資を教えるよりもまず先に必要なのは「どのように生きるか」「その人生の実現のために必要なお金はいくらなのか」と考えることを子どもたちにしっかり身に着けさせることが優先だと思います。
それができて次の段階として、実現のために必要なお金を増やしていく手段の話になるのでしょう。
また親の視点から見れば子どもの望みをあらかじめ知ることで、その実現の手助けとして親として何ができるかということを考えておくことができます。
なので来年以降も夏の宿題として毎年ライフプランを更新させていこうと考えています。
彼らが高校生になったらフォーマットの難易度をあげてライフイベントも含めた年毎の収支が見られるものにしていこうとも構想中。
まずは来年 今年からさらにどう変わっていくか楽しみにしています。
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