親の偶然を子の必然にすることについて




子供たちへのマネー教育
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

私がたまたま運よく得ることができた結果を、子供たちには偶然ではなく最初から必然として実現していってほしいという話をしたいと思います。

自分たちが偶然の上に得た知恵を次世代へ伝えて継がせていくことで子どもたちが将来の人生において偶然にたよることなく、遠回りすることなく、親がたどってきたルートを最短ルートでたどり着かせることができるのだと思います。

彼らはそれを基準としてさらに自身が得た偶然による発見や気づきを積み重ねて、また次の世代へ伝えていくことになるのでしょう。

私の今があるのは偶然のおかげ

2024年6月現在で53歳。

まがりなりにも現在定職につき、やや遅めであったかもしれませんが家族に恵まれ、小さい波風はあるものの概ね平穏な人生を歩むことができています。

これまた40歳からと遅めのスタートであったインデックス投資による資産形成も14年目に入り、今後の子供たちの学費、我々夫婦の老後資金についてある程度のめどが経ちそうです。

しかしながら、今現在の私と家族がそのような状況にいられるのもいくつもの人生の偶然が作用しているのだと考えます。私のこれまでの履歴と照らし合わせるとこのような感じです。

23歳:新卒入社した大手企業を退職し、たまたま近所で募集していたベンチャー企業のバイトに採用されたのち正社員になる。その企業は株式上場を目指しており、半強制的に給料から天引きされ従業員持ち株会での積立を開始する。

30代半ば:在籍していた企業が東証一部に上場し、積み立てていた持株価格が高騰する。30代後半で転職した際に売却し、中小企業の定年退職金程度の資産を得る。

39歳:株式売却で得た資産をどのようにしていくか頭悩ませていた時にたまたま書店でインデックス投資を勧める本に会い、証券口座を開設しインデックス投資をはじめる。

私が23歳の時にたまたまアルバイトを経て入社したベンチャー企業は現在の基準に照らし合わせると長時間労働で休みも取れない真っ黒なブラック企業でした。(上場後の今ではコンプライアンス順守のまっとうな会社になっていると聞いています)
ただ「上場してみんなで金持ちになろう」という心理的な共通の目標を持つことでみんな頑張ることができたと記憶しています。

当時の若い私は株式上場のことなどチンプンカンプン。「世の中そんなうまい話があるはずない」と斜に構えながら、しかし上司に言われるままに貯金感覚で積立ていたものが、会社の株式上場を境に大金に化けたのでした。(今思うとそれも投資だし、なら私の投資歴は30年になるのですが、当時の私には「これは投資なんだ」という自覚が一切なかったので、自身の投資歴のスタートはあくまで39歳インデックス投資開始時と自認しています)

当時私は今の奥さんと交際しており、その後結婚→出産とライフステージが進んでいきます。
それにともない持株会以外に貯金がなく、毎月の収入を使い果たしていた私にとって、その上場で得た資産は将来にかかるお金を賄うための大事なタネ銭に映りました。

周囲に資産運用をしている知人がいるでもなく、メガバンクが土曜日に開催している「資産運用相談会」に足を運んだり、プルデンシャル生命保険の営業の方に相談して「ドル建て養老保険」に入ったりしていたところ、たまたま書店で出会った本のおかげで今に続くインデックス投資をはじめることになったのです(「ドル建て養老保険」はほどなく解約しています)

親にとっての偶然を子供にとっての必然にしていく

以上のように23歳の私がたまたま近所のベンチャー企業のアルバイト募集に応募しなければ、30代半ばで上場益によるまとまった資産を手にすることはなかったでしょうし、それがなければ資産運用をしようという考えには思い至らなかったと思います。

また書店でたまたまインデックス投資の本を手に取らなければ、「ドル建て養老保険」に入っていたままだったでしょうし、60歳定年退職した方が手にした退職金を失うエピソードのように、もっとボラティリティの大きな投資に手を出して資産を失っていた可能性だってあります。

今思えばこれらのことは本当に幸運でして、そうした偶然の連続の上に現在の我が家の資産は成り立っているのだと実感するのです。
しかしながらこれをわが子のこれからの人生に置き換えて考えた時に、再現性は大変低いと考えます。

そもそもベンチャー企業が上場する確率は一説には7%程度と読んだことがあります。
将来上場できる企業を見つけ出し入社できる確率は非常に低いものでしょう。

自分の学力を上げ、優秀な大学に通い、大手企業に就職することのほうが、偶然に頼ることなく、必然として会社からの収入の一部を資産運用に回すことができることになると思います。

インデックス投資もそうです。
資産運用の核となるインデックス投資をやることを社会に出る23歳のころから「当然」として行っていることができれば、その後の彼らの人生の時間の長さを考えると人生後半の資産形成に大きく寄与できるのだと考えます。

私にとっての幸運の積み重ねで得られた結果を、子供たちには偶然に頼ることなく必然として果実を享受させる。そのために、子供たちにはライフプランを作らせて人生設計をさせていますし(「『ライフプランを作ろう!』について 3年目(息子中1 娘小6)」)そこから逆算して今自身が何をすべきかを考えることで、学習塾に行っていますし、息子は親に借金してゲーミングPCを購入し、プログラミングの学習をスタートしています。(「息子が親から借金して将来へ投資したことについて」)

そして毎月のマネー会議では我が家の資産から親の収入、家庭の支出を詳らかに公表することで、家計管理、資産運用、為替、税制、社会保障、果てはちょっとしたお得やポイ活の仕方までを毎月伝えて家族全員のマネーリテラシーを高め、将来の彼らの人生がお金を使うことで自由な豊かなものになることを必然とするべく実施しています。

次世代へ知恵をつないでいく

以上 親が偶然得た結果から得た知恵を子供たちの必然にしていく、という話をさせていただきました。

自分たちが偶然の上に得た知恵を次世代へ伝えて継がせていくことでこれまで人類は進歩してきたと思いますし、それを家庭レベルで取り組むことで子どもたちが将来の人生において偶然にたよることなく、遠回りすることなく、親がたどってきたルートを最短ルートでたどり着かせることができるのだと思います。

彼らはそれを基準としてさらに自分自身が偶然得た発見や気づきを積み重ねて、また次の世代へ伝えていくことになるのでしょう。

そうした幸せの連鎖がつながる未来を現実のものにするために、子供たちへ自分が得てきたことを100%以上伝えていきたいと考えています。

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