「ライフプランを作ろう!」について 3年目(息子中1 娘小6)




子供たちへのマネー教育
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こんにちは。のり(@noriyusaku1128)です。

子ども達へのお金の教育の一環としてライフプランの作成をレクチャーし実際に子ども達に自身の人生設計を作ってもらうようになって3年目が経ちます。

今年もまた夏が来て、ただいま現在の彼らの将来のヴィジョンの可視化を夏休みの宿題として作成させました。

今回はその内容を報告します。

小学生の「将来の夢」は中学生ともなると「具体的なプラン」になっていきます。
彼らの将来の希望について彼らの意思を聞きつつ、親のアドバイスができる、家族のすり合わせの場になれていると実感しています。

昨年の子供たちのライフプラン

2年前の2021年 のり家でやっているお金の教育の一環として、小学5年生の息子と4年生の娘に人生の設計図であるライフプランの作り方を教えて実際に作ってもらいました。

その時の様子は以下にレポートしています。
『ライフプランを作ろう!』について 前編
『ライフプランを作ろう!』について 後編

その際自分の人生を自分の意志でどのように生きるのか、そのためにどれくらいのお金が必要なのかということを自分で調べてみようと伝えて作成しています

それから毎年 夏休みの恒例として彼ら自身にライフプランを更新してもらうことにしました。
2年目を迎えた昨年彼らが作ったものを要約すると以下のようになります。(詳細「ライフプランを作ろう!」について 2年目(息子小6 娘小5)」)

小学5年生 娘
・将来なりたい職業は「美容師」
・美容師になるための専門学校に通う
・まずは会社に所属しその後独立
・友人5人で一緒にシェアハウスで暮らす。
・70歳まで働きその後は友人と協力して暮らす
・老後に必要なお金は1,000万円

小学6年生 息子
・本業は「ゲームのグラフィックデザイナー」 副業として「ゲーム実況系YouTuber」
・角川ドワンゴ学園N高等学校→ハーバード大学
・本業、副業合わせて月に40万円の収入
・渋谷の高層マンションで一人暮らし
・75歳まで働き リタイア後までに1億円の資産を持ち投資と年金で暮らす。

さてそこから1年が経ち。
彼らの心境、ヴィジョンがどのように変わってきたのか。

2023年9月9日(土)の夕方からこの夏休みの間に子供たちが作ったものの発表会を行いました。

小学6年生 娘の場合

子供たちの発表に先立ち、まず私からライフプランを作成し、発表することの意義を説明します。

私「君たちの将来の希望をできるだけ叶えてあげたい。そのために君たちの自身で自分の人生を考えてもらい、それを聞かせてもらう場。
もちろん君たちの希望を100%聞き入れるのではなく、父ちゃんたちは長く生きてきた分、こうしたほうがいいよ、と君たちにアドバイスができる。
そうした親子間での意見のすり合わせの場だと考えてほしい。」

まずは昨年美容師になりたいと言っていた娘の発表ですが、先に彼女の昨年発表内容を振り返ります。

一年前の自身が作成したものを見た彼女の感想は「おおざっぱだなあw」というもの。
さらに「老後はみんなで協力して暮らす、ないでしょ」と昨年の自身の内容を否定します。

この1年間の成長に伴い彼女の中でも質量ともに考えの変化があったようです。

今年彼女が作成したものが次になります。

昨年彼女が考えていた「美容専門学校」からがらっと様変わり。

県内随一の進学高校から国内最高峰の大学の一つ京都大学への進学です。
しかもそれぞれどれくらの偏差値、受験者数、合格者数、合格点数、学費まで自力でネットで調べたうえでの記載です。

こうした進路の大きな変更の理由は次の「将来の職業」に理由がありました。

将来の職業が「医者」。昨年の「美容師」からの大転換です。

「どうして医者になろうと思ったの?」という私の問いに
「あたしスポーツやっていて怪我したりするときにお医者さんの助けてもらうことが多いでしょ。だからあたしもお医者さんになって人を助けたいと思ったの
「勉強して頭いいところ行きたいと思って東大理科三類、京大医学部の偏差値が同じくらいだったから京大がいいなと思って」

私「なぜ東大より京大がいいと思ったの?」
娘「秋の紅葉が見たくて」
私「それは観光でいいだろ!」

とツッコミを入れますw

相当な学力が必要で実現性の難易度はかなり高いものであるものの、昨年のふわったとした内容に比べれば具体的になってきています。

奥さんからは「京大に入るなんてよほど勉強しないとね。今やっている進研ゼミのチャレンジタッチもさぼらずにやって、中学生講座も難易度が高いチャレンジコースで頑張るのよ」とハッパがかけられました。

次は老後の生き方です。

70歳~75歳までは働くとのこと。

目標とする老後資金は最低3,000万円以上。

毎月10万円を貯金に、3万円を投資に回すとのこと。
単純積み上げでも7,800万円。そのうち投資で増やすので、途中の取り崩しも差し引いて目標とする3,000万円は楽に達成できる
というのです。

私「月3万円の投資は少なくない?貯金の10万円をもっと少なくすれば?」という問いには
娘「10万円はいざという時のために現金でもっておくの」

と慎重です。

また老後資金3,000万円以上の算出根拠についても説明してくれました。

娘「うちが4人家族で毎月の支出が月32万円くらいでしょ?あたし一人なら月8万円だから70歳から100歳まで生きるとして2,880万円必要だから余裕をもって3,000万円かなって」
私「年金は考慮しないの?」
娘「年金ってなんだっけ?」
息子「老後に国からもらえる保険だよ」
娘「そんなのもらえるの!?」

年金については何度か話したことありますがここでやっと認識してもらえたようです。

最後に住まいです。

住む地域はお米がおいしい新潟。

やはり友人とシエアハウスで住む予定とのこと。

娘「今の予定では10人で住むんだけど、それぞれ結婚して、子供二人づつ生まれたら40人になるな」
奥さん「そんななら20戸のマンションを一棟買っちゃえば」

とまたもやツッコミが入ります。

あちこちに穴はありますし、現実にするのは懸命に努力する必要がある高いハードルですが、昨年に比べたら具体的な内容になっており、1年間の成長を感じることができました。

中学1年生 息子の場合

さて次は息子です。

息子の目指す職業は昨年のグラフィックデザイナーからちょっと変わってゲームプログラマー。
そしてそのための通う学校も昨年のハーバード大学ではなくなり、ゲームプログラマーになるためにより現実的なものになってました。

角川ドワンゴ学園が運営するネット高校のN高からIT,デジタルコンテンツの専門学校であるHAL専門学校に通い、ゲームプログラマーになるコースです。

なるほどこれからの時代 ゲームのクリエイターになるには最短距離の理にかなっているコースのようです。

このようなコースですので将来の職業のページはゲームのプログラマー(兼YouTuber)と記載されていました。

次に家族ですがここで「おや?」と思う変化がありました。

息子が「結婚するとしたら家族は最大4人になるかも」
と説明したのです。

これまでかたくなに「生涯独身でいい」と言っていた息子ですが、ここではじめて家族を持つ選択肢もあるかもしれないと口にしました。中学生になって心境の変化があったのかもしれません。

掘り下げたかったのですがお年頃だけにここで深く意図を聞くと娘も調子に乗って茶化しはじめると思いこの場ではやめておきました。これについては男同士二人でいる時に聞いてみたいと思います。

最後にリタイア後の生活です。

特に年齢は設けず、働ける間は働きたいそう。

彼自身、好きなものを職業にしようとしているのですから、「会社員」という形だけでなくなんらかの形でゲームを作るという仕事は続けていきたいようです。リタイア後の生き方の「絵を書く」というのもそうした延長戦上のこととのこと。

なので老後資金も「1,000万円から1億円」と幅の大きなものになっています。

親からのメッセージ

以上 子ども達からの発表が終えたあと、親からの希望を子供たちへ伝える番です。

今回の主に息子へ向けたのメッセージになりました。内容は

ゲームプログラマーなることは反対しない。けれど専門学校ではなく大学に行ってもなれるもの。高校、大学と受験に挑戦して大学卒の資格は取ってほしい

というものです。なぜなのかを説明するうえで「神田外語学院」さんが自校HPで「大学と専門学校どっちがいい?を解決するメリット・デメリットまとめ」という記事を上げていたのでその内容を引用しながら説明しました。

神田外語学院HP「大学と専門学校どっちがいい?を解決するメリット・デメリットまとめ」より抜粋
神田外語学院HP「大学と専門学校どっちがいい?を解決するメリット・デメリットまとめ」より抜粋

私「確かに専門職を目指すなら専門学校に進学したほうがそのための知識を得て、技術を習得するにはいいかもしれない。ただその反面『それ以外の進路変更』が難しくなる。
「大卒のほうが卒業後の進路の選択肢も増えやすいし、データ上では生涯年収でも高くなる可能性が高まる。君は中学の定期テストでも成績はいいほうの部類に入るから、自分の能力を伸ばすためにも受験はチャレンジしてほしい。
「プログラムについて学べる『情報デザイン』『情報工学』『コンピュータサイエンス』の学部学科に進み、その上でやはり専門知識が必要なら、大学卒業後とか場合によっては併学で専門学校に行ってもいんじゃないか
「お金については今約束できないけど、やはり専門学校での就学必要なら相談してくれればできる限りのことはやるから」

と伝えます。

実は事前にちら見していて彼が書いている内容はわかっていました。

ゲームプログラマーになることは反対しないのですが、しかし今から専門学校へ行くルートで固定化されることを危惧しました。大学受験までのあと5年の間は少しでも上の高みを目指し勉学に励んでほしいですし、彼自身の人生の選択肢が広がりを考えれば大卒の資格はとってほしい。
なので大学受験にむけてしっかり受験勉強してほしい。

そんな私たち両親の思いを、彼の目標を否定することなく、自尊心を傷つけることなく、いかにして前向きに進路変更をしてくれるか、話し方や言葉のチョイスを考えた上でのメッセージ、というかプレゼンのようなものでした。

ひと通り話したあと息子が一言「うん、大学進学目指そうかな」と言ってくれました。
「生涯年収が変わってくるって、聞いたことあるし」

これからまた心変わりする可能性も十分ありますが、いったんプレゼンは成功したようです。

「ライフプラン」は毎年更新していきます

以上 我が家の子供たち3年目のライフプランの発表でした。

今回子供たちはネットの情報を駆使して計画をたてていました。

娘などたった2年前までは「わからないー書けないー」と言っていたのが彼女なりに考えて数字の積み上げができるようになったことに成長を感じます。

また息子は昨年に引き続きゲームのクリエイターになることが、現実性の高いものになっていました。小学生までは微笑ましく見ていられた「将来の夢」も中学生になると具体性のあるプランになっていくことを実感します。

そうした子供たちの意思を確認することで親をしてもどのように準備をしていくか心づもりができますし、必要なら人生の先輩として子供たちへのアドバイスも可能です。

ドラマとかでよくあるようにいきなり子供の希望を聞かされて「俺はそんなの許さんぞ!」なんて頭ごなし言ってもむしろ逆効果。言うこときいてくれなくなりますものね。

そういう意味でもこのライフプラン作成とその発表は行っていてよかったと思います。
来年以降ももちろん継続し、彼らの未来に向けた進路の家族すり合わせの場として活用していこうと思います。

来年は娘も中学生になりますから、小学生用に作ったフォーマットから1段レベルUPしたものを用意したいと考えています。

1年ごとに成長し考えが深まっている彼ら。
来年は今年からどう変わっていくか楽しみにしています。

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