第39回 のり家マネー会議を開催したことについて(長男中2 長女中1 10月)




のり家マネー会議
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先日2024年10月5日(土)に月1で家計の情報を家族にシェアするのり家マネー会議を開催しました。

2021年8月の1回目から数えて3年3か月。
39回目のり家マネー会議です。

今月は通常のアジェンダに加え、「のり家がやっている投資」という内容でインデックス投資についての勉強も行いました。
お金のことのみならず家族のリテラシーを上げていくには、家族間で自然なコミュニケーションをとる習慣を維持していくことが必須であると改めて実感しています。

当日のアジェンダはこちら。

9月度家計報告

まずはのり家の資産推移から報告です。

私「さて、今月ののり家の資産はどうなったでしょうか?」
息子「下がった。総理が変わって石破さんが不人気だから」
娘「7月まで上がりすぎたから下がったかなあ」
私「正解は…」

と言いながら推移のグラフを見せます。

私「9月は8月と比べてほぼ横ばい。この1か月は結構値動き大きかったんだけどね。一度下がって、終盤上がってきた。けど悲しいけどこの金額は今後確実に減ります
娘「歯のお金(歯科矯正費)を払うからだよね」
私「そうそう。だから今後の運用資産額が横ばいで推移したら、今年の最終着地は昨年末と同じくらいの金額になりそうだね。」

次は9月の家計簿を掲示します。

毎回通り我が家の資産額、収入にかかわるところは黒塗りにしています。

私「父ちゃん、母ちゃんの収入はいつも通り。ただ父ちゃんが9月から社内で部署異動をしたから今後少し残業代が増える見込みです。」
息子「タイムカード切ってサービス残業しないんだw」
私「ありがたいことにうちはそこまでブラックではないw。続いてポイ活は大体いつも通り。税金はまだ6月の定額減税が効いていて所得税は0円です。」

さて支出です。

私「今月は大きな支出の予定がなかったので30万円代におさまるかなぁと思ったけど、40万円越えの42万円になりました。
「理由を一つづつ見ていくとまず電気代。9月に支払っているのは7月利用分なので14,000円です。」
娘「今年はクーラー使ったものね」
私「なのでこの金額は8月利用分を払う10月まで続くかな。あとは娯楽代として母ちゃん誕生日に家族で遊びにいったカラオケ代+君たち3人で行った東京ゲームショウ入場代で約2万円。娘の眼鏡代で1万円なんだけど、大きかったのが学習塾費用に半年分の設備維持費が上乗せされて通常より+5万円になっています。」
「過去の支出と比較すると年間平均は2023年で40万円、2022年で34万円でした。
娘「え、安い!」
私「そう。塾代は来年から受験が続くから今より高額になるし、のり家の基本の毎月の生活費用は年々高くなっていることは認識しておいてほしい。

子供たちのおこづかい報告

次は子どもたちのおこづかい報告です。

今年になって兄妹で大きな差が続いています。
毎月のお手伝いを積極的に継続している兄と、忙しくてすっかりお手伝いをしなくなった娘とです。
今年中学進学した娘はお祝い金をもらっているので見えかけのお金は減っていないのですが、今後はその差が開いていきそう。

息子「今よりもっとお手伝の数を増やして1か月5,000円くらいはもらいたい。」
私「いいけど年間60,000円になるな。なにかほしいものがあるのか?」
息子「ん-別にないんだけど、将来への漠然とした不安に備えたい。
奥さん「一部投資で積立たら?」
息子「ん-ちょっと考えてみる。」

私「娘はどうするの?このままだと将来パソコンを買うためのお金が増えないよ。」
娘「朝は寝てたいし、夕方は友達とLINEもしていたい…」
奥さん「お手伝いっていうのはいずれ君たちが一人で暮らす時のために必要な準備を、報酬を払って身に着けてもらっているんだよ。だから自分自身のこととしてなるだけやってほしいな。」
娘「ん~」と結論はでないようです。

子供たちの投資グラフ/為替グラフ

次は子供たちの投資グラフ作成です。

2020年6月のスタートから4年と4か月目です。

息子は「うちの資産と同じで横ばいかなあ」と予想します。

2024年9月末現在の実績はスタートした2020年6月比で

アメリカ259% (2024年8月末253%)
全世界 231% (2024年8月末227%)
日本  184% (2024年8月末187%)
新興国 172%(2024年8月末162%)

娘「8月に比べて日本だけ下がった。」
息子「総理が変わったから」
私「総理に選ばれた石破さんは増税、緊縮と思われているから総裁選直後に円高になって日本株価は下がった。先週はその火消に回ってたから10月第一週では回復していたけど」
私「あと景気浮揚策を発表した中国株に引っ張られて新興国株の上がり方が他と比べて鋭角だね。」
息子「それでもアメリカを追い越すことはできなさそう。」
私「でも長い目で見るとどうなるかわからないよ?」

次は為替です。
子供たちは「日本の株価が下がっているから円安」と予想したのですが、

私「円安は正解だけど、円安になったほうが株価は上がりやすくなる。今は日本の総裁選やアメリカの大統領選、日米の政策金利の動きや戦争の行く末などで新展開があるたび日々目まぐるしく為替、株価が変わっている。
そうした世界の情勢に左右されるものだということを覚えていてほしい。」

のり家でやっている投資について

ここからは今月のお勉強タイムである「のり家でやっている投資」です。

子供たちは全世界、アメリカ、日本、新興国に投資して値動きをグラフに着けていますが、では具体的にどのような金融商品に投資をしているのかまでは明確に伝えていませんでした。子供たちもそこはそれぞれに情報を得たり曖昧に自己解釈しているようなので、情報レベルの均一化のため今回あらためて「のり家はどのような金融商品に投資をしてるか」を伝えることにしています。

私「我が家の必須図書『FX戦士くるみちゃん』の最新刊は読んでるよね?」
家族「読んでる」
私「あの登場人物たちは作中で『投資レース』をやっているけど、うちも『投資』をやっている。けどマンガの中では短時間で大きな損失を抱えているよね?でもうちはそうならない。どこに違いがあるんだろう?」
息子「うちはFXじゃなくてインデックスファンドに投資をしているから。FXは高リスク高リターンだけどインデックスファンドは低リスク」
私「いきなり正解を言うなw。じゃあインデックスファンドってどんなもの?」
息子「アメリカだとS&P500が有名」
娘「いろんな今伸びている会社やこれから伸びようとしている会社に投資をするやり方」
息子「面倒ごとはプロにお金を預けて手数料を払ってやってもらんだよね。どれくらいの手数料になるんだろう?」
私「おおまかには理解してるんだな。今日はそこらへんを深堀していこうと思う。」

と私が金融機関のHPに掲載されている画像を織り込んで作成した資料を提示します。

制作のり。図表は三井住友銀行HPより

資料を一通り説明したあと

私「株に投資するにはどう?安心?不安?」
娘「ちょっと危ないと思う。」
私「そうだね。自分で企業分析しなければいけないし、好調と思ってる企業だってなにかのきっかけで急落することは十分あり得る」

と東京電力の株価の値動きを掲示します。

娘「急に落ちている!」
私「そうここでなにがあったのででしょう?」
息子「東日本大震災で原発事故が起こった。」
私「正解。あそこで原子力発電への信用力が低下し、株価下落につながった。こうして『絶対大丈夫』と思われているような企業でも株価急落して戻らないことは起こり得る。父ちゃんの知りあいでも勉強して株で儲けている人はいるけど初心者には難しいよね。ではどうすればいいか」

と次のスライドに移ります。

制作のり。図表は三菱UFJ銀行HPより

私「プロに運用をまかせる投資信託であればリスクが偏らず分散されるので安心が増す。たくさんの中の一社が倒産しても影響は軽微だからね」
「その投資信託の中でもうちが投資しているのが『インデックスファンド』なんだ

制作のり。グラフはInvestingHPより

私「今後を100%保証するものではないけど、インデックスファンドに長期に投資をすればこれまで資産を増やすことができたし実際うちも増やすことができた。
息子「手数料は年間0.1%くらいなのか・・・・」
私「仮に100万円預けたら?」
娘「年間1,000円くらい!」
奥さん「それくらいの金額でこれだけ増えることができると思うと効率いいよね。」

私「インデックス投資のポイントは株価が急落しても売らないこと。一度落ちてもその後それ以上に伸ばしているからね。落ちたところで売ってしまってはその後の伸びを享受できなくなる。」
息子「つまりS&P500に投資し続ければいいということでしょ?
私「おおざっぱだけど(笑)今日のところはそれがまとめでいいよ。インデックス投資についての詳細はまた別にやろう」

次回開催は11月2日(土)

最後に「母ちゃんより」です。

奥さんより
「今の話でプロにお金を払ってやってもらうというのと同じだけど、学習塾や習い事もまさにそれ。お金の対価としてプロから教わっていることは自覚してほしい。再来年受験の息子は塾に行っている成果が出ているからその調子で頑張ってね。母さんも自分のおこづかいで学生時代にやっていたテニスのスクールに通うことにしました。これから母ちゃんもほおっておいたら体力が落ちてくるからね。お金を払って元気に健康にテニスができるようになりたい。」

という言葉で締めました。

以上第39回のり家マネー会議のレポートでした。

今回思うところがあって(詳細は次回記事でお話します)「のり家でやっている投資」のテーマで話ができてよかったと思います。
家族に伝えたいことを伝えるために月に一度の定例会があるのは効率的で便利だと改めて思います。お金のことのみならず家族のリテラシーを上げていくには、家族間で自然なコミュニケーションをとる習慣を維持していくことが必須であると実感することができました。

月にたった1時間。他の家庭ではおそらくやらない楽しくとも情報の密度の濃い時間を毎月積み上げていくことで、家族のそれぞれの人生を充実するものにできると確信しています。

次回開催は2024年11月2日(土)の夕方からを予定しています。

「のり家マネー会議」の取り組みをNHKで取り上げてくださり、ニュース番組のコーナーで紹介していただきました。

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