マンガお金は寝かせて増やしなさいを読んだことについて




お金の勉強
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こんにちは。のり(@nori19701128)です。

今回は私がやっている投資手法であるインデックス投資の第一人者 投信ブロガー水瀬ケンイチ氏(@minasek)の最新刊「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」を読んだブックレビューを行いたいと思います。

「マンガ」部分の入りやすさもさることながら、テキスト部分の内容も現在の状況にアップデイトされており、さながら「お金は寝かせて増やしなさい Ver.2.0 」とも言うべき内容でした。

少し早いクリスマスププレゼント

先日帰宅すると届いていた小さめの宅配便。
心当たりがあり開封すると予想通り1冊の本が届けられていました。

「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」

日本におけるインデックス投資の第一人者である水瀬ケンイチ氏の最新著作を店頭販売より少し早く読めるという少し早いクリスマスプレゼント。

黄色をベースにした装丁に、「始め方から出口戦略までを解説」「日本人のためのインデックス投資成功バイブル」という文字が躍っています。

期待をしながらページをめくります。

章立ては以下の通り

第1章「インデックス投資」を今すぐ始めるべき理由
第2章 寝かせて増やすインデックス投資の実践法
第3章 インデックス投資は「資産配分」が超重要!
第4章 おすすめの金融機関&口座開設の手順とNISA・iDeCo入門
第5章 インデックス投資を支える資本主義経済の仕組み
第6章 プロは絶対教えてくれない「インデックス投資を続けるコツ」
第7章 これまたプロは絶対教えてくれない「インデックス投資の終わらせ方」

「マンガ」と銘打ってはいますが、全編ALLマンガで解説が数ページというものはありません。240ページの中でマンガ部分は90ページほど。

はじめてインデックス投資に取り組む若手女子社員と、株の短期売買で取引することで儲けを出すのが至高と断じる部長が投資勝負をする様子がコミカルに描かれています。

各章の冒頭に10ページほどのエピソードのマンガが挟まれており、その章のテーマがマンガで語られたあとにテキストで深堀りされるという構成となっています。

数字で見る「お金は寝かせて増やしなさい」のすごさ

原著である「お金は寝かせて増やしなさい」のすごさを数字で見てみたいと思います。

書店をよく使われる方はおわかりと思いますが、欲しい本が必ず書店で販売されているとは限りません。

日本の書籍の年間出版点数は7-8万点。対して150坪の書店の在庫冊数が10万冊程度。単純計算すれば2年もしないうちに商品はすべて入れ替わるということになります。

特にビジネス書などは在庫を置く棚数もさほど多くなく、競争が激しいジャンル。

新刊が発売されて売れてしまったらそれきり入ってこないタイトルのほうが圧倒的に多いのです。

対して「お金は寝かせて増やしなさい」は2017年12月の発売以来4年間にわたり書店の棚に置かれ続けています。

どれだけ「インデックス投資の実践書」として他に変わるものがない唯一無二の存在かがわかります。

さらに出版業界の慣例では「ベストセラー」とは発行部数10万冊の越えたものをさすのが一般的です。

「お金は寝かせて増やしなさい」は13万部!

文句なしのベストセラーと呼んでいいでしょう。

随所にみられる工夫や仕掛け

そんな中今回満を持して発売されたのが

「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」です。

本書の原著にあたる「お金は寝かせて増やしなさい」がベースにはなっていますが、随所に現在の状況に合わせてアップデイトされているところが見られました。

大きなところでは「マンガ」という冠。

「マンガ」と名乗ることで「読んでみようか」と思う新しい読者層が開拓されると思われます。実際に小学5年生の息子が「マンガ」という文字に惹かれて手に取って読んでいました。

原著では30ページほどだったマンガパートが90ページと大幅UP。それぞれの章の入り口に配されることによって各章へより入りやすくなっています。

それ以外の工夫としてはリスク計算が簡単にできるサポートツールの紹介にそれぞれのHPへ遷移できるQRコードを付して、スマホがあればその場ですぐに確認できるようになり読み手への細かな配慮も見て取れます。

さらにデータの更新部分では、おススメインデックスファンドが、原著版が刊行されたあとに発売された新しい商品に更新されていますし、またiDeCoの活用のパートでは各証券会社ごとのおススメの商品の情報が追加されています。

そしてなにより水瀬さんご自身の「インデックス投資15年間実践記」が「20年間実践記」へ更新されています。

掲載されている20年間の運用実績のグラフを見ると、コロナショック時のエグイくらいの評価額の落ち込みや、その後の奇跡的な伸び方など、いかに市場というものが上がり下がりを繰り返しながら、しかし右肩上がりの延びてきているかを目の当たりにすることができます。

これを見ることで短期の株価の値動きに敏感になりすぎることなく、バイ&ホールドでじっと市場に居続けることがいかに大事であるか、水瀬さんが経験されてきたことを追体験することで実感できるものになっています。

まさにこれから先の未来に不測の事態が起こった時にどう対処していくのかを「歴史に学ぶ」ことができるパートなのだと思います。

こうした実体験を元に語られていることが、理論だけを語るほかの投資指南書とは一線を画すところなのでしょう。

これから投資をはじめる人にもベテランにもおすすめできる一冊

以上 「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」のブックレビューをさせていただきました。

ブログの他の記事でも書きましたが、私の周囲でも未来への備えのためにNISAやiDeCoで投資をはじめる人が増えてきています。しかしはじめてはみるものの、ベースとなる考え方を知らずにはじめてしまい、目先の株価の値動きに一喜一憂している姿や過度にリスクを取りすぎているケースをまま見受けられます。

そんな人たちへおススメできる一冊であり、これまでインデックス投資を続けてきたベテランも初心に戻ることができる良書であると思います。

最後に、水瀬さん インデックス投資で保有資産額1億円到達。おめでとうございます。

こちらから購入できます。

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