こんにちは。のり(@nori19701128)です。
本日は「バイキング方式のライフスタイル」というテーマでお話したいと思います。
自らが生き方を選ぶことができる「多様性の時代」において必要なことは、生きるために自ら学ぶこと、自分と違う生き方を尊重することだと思います。
話題になった「手取り13万円」
現在は2021年10月なのですが今週一つのワードがSNSをにぎわせました。
「手取り13万円」という言葉です。
正社員でフルタイムで働いても給料から税金、社会保険をひかれて残った手取り金額が13万円では生きていくので精一杯、趣味にも息抜きにも使えるお金はまったくないという主旨で、多くの共感や意見が寄せられることになりました。
総務省発表の最新の「家計調査」でも単身世帯の1か月支出平均は全国で15万2千円、地方都市でも14万3千円となっており、手取り13万円では毎月赤字となってしまいます。
この流れから給料があがりづらく、税金も増えて、年々貧しくなっていく日本の現状を憂う論調になっていくのですが、そんな中私がtwitterで親しくさせていただいているすぎもとさん(@singerFPson)とにぼしさん(@trlife_info)がこんなやりとりをされていました。
にぼしさんは徹底した節約生活を送り、そのかわり余剰したお金でご自分の楽しみである旅行や人付き合いを満喫したり、投資をして資産形成をされているtwitterの投資界隈では有名な方なのです。
彼なら手取り13万でも普段通りの生活ができ、さらに借金返済も投資もできて、趣味にまでお金を回すことができるというのです。
「コース方式」から「バイキング方式」のライフスタイルを送る時代へ
無論 私個人の意見としては日本人の給与が増えて、消費が活発になり、誰もが豊な生活になり得る世の中になることを望みます。
そのためにも選挙で一票を投じ、自分の意思表明を行っています。
しかしながら、実際はなかなか給与はあがりにくい、税金が増えて可処分所得がふえづらい現状の中でも、知恵と工夫によって不自由なく楽しく暮らしていくことができるということをにぼしさんをはじめとする皆さんから教えてもらえています。
ネット環境が整っていれば日本のほとんどの地域で、ものの購入はできますし、交流も発信も、自分でサービスを提供できる世の中になりました。
にぼしさんだけでなく、物価の安い地方都市でミニマルな生活をすることを選択し、会社に所属せずに、フリーで日々の生活と楽しみと将来への蓄えを稼げば十分という若い方や、十分に資産を蓄えて定年を待つことなく、まだ元気な40代のうちに人生を楽しもうとアーリーリタイアされる方も増えてきている印象です。
時代は変わってきていると感じます。
かつて人口増加率も高く、給料の右肩上がりであった頃は、多くの人が新卒で入社し、車を持ち、結婚をし、家を建て、保険に入り、子どもを育てて、60歳定年まで入社した会社を勤め上げて、60歳以降は退職金と年金とで悠々自適な生活、というモデルケース通りの人生を送っていました。
個人差や都市部や地方による違いはあれど、このモデルケースから大きく外れる人生は珍しかったのだと思います。
料理で言えば誰が席についても、あらかじめ出てくる料理の内容や順番が決まっているコース方式のような人生と言えるでしょうか。
しかし現在は違います。
職業も結婚も住まいも家族もリタイアする時期も、定まった形なはなく自分で選ぶことができる時代になってきています。
これまた料理で言えば自分が食べたいものを各々が選ぶことができるバイキング方式の人生を送る時代になってきているのだと思います。
バイキング方式の時代は自らが学び、動く必要がある時代
「自分の生き方を自分で選ぶことができる」というと聞こえはいいですが、逆に言えば一人一人に責任が生じます。
「コース方式」の人生の場合、就職をした段階で60歳定年までの道筋がほぼ見えているのですからその流れに乗ればよかったわけで、例えば日本人に足りないと言われる「お金の知識」がなくとも暮らしていくことはできたのです。
しかし「バイキング方式」となるとそうはいきません。
自分が過ごしたいと思う人生のライフプランを自分の意志で描ける変わりに、その人生を送るために必要な知識や情報は誰から与えられることなく、自らが学んでいかなければいけなくなりますし、必要な資産は?収入は?住む場所は?住まいは?家族構成は?ということを自分で決めて、実現のためのアクションを実践していかなけばいけません。
そのためには親の世代ではそれほど必要なかったお金の勉強も自ら行い、自分の人生に必要な保険はなんなのか、投資することが必要なのかということも、場合によってはFPのアドバイスをもらいながら、自分で判断していく必要があるのだと思います。
そう考えると必要な保険というものはその人の生き方の選択によって変わってくるのであり、一律に「保険は不要」と唱えることがいかに粗い主張であるかがわかります。
もちろんこれまでのように一つの会社で定年まで勤め上げるのも、その人が選んだ人生であり、自分の生き方とは違うからと言って否定するものでもありません。
必要なのは生き方は一つではなく、選択できるようになった「多様性」への理解であり、それぞれの生き方を尊重することだと思っています。
以上を踏まえて我が家の子供たちへの教育方針は、自ら考えて人生を選んで生きていける、生きる力を身につけさせていきたいと考えています。
そうした方針下で子どもたちへお金の教育を家で行っていますし、今年は彼ら自身で「ライフプラン」を作成する講義を実施しました。
その中のテキストでも次のようなページを入れて伝えています。
自分の生き方を自分の責任のもと自分で決める
人生後半戦の私自身の方針として実践してきたいですし、子どもたちにもそうした思考法を身に着けてもらえるよう伝えていきたいと考えています。
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