セカンドライフセミナーを受講したことについて




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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

今回は先日会社で受講した「セカンドライフセミナー」についてお話しようと思います。

結論いい内容でした。
54歳の年齢よりも以前、もっと若い頃から人生を送る上でのお金の常識として知って備えておくべき内容が網羅されているいい内容だったと思います。

「セカンドライフセミナー開催のご案内」

2024年9月 今年54歳を迎える私の社用メールアドレスに会社の人事から1通のメールが届きました。

「セカンドライフセミナー」のご案内。

本文中には「定年を数年後に迎える社員を対象に定年後のキャリア、ライフプランを考えるセミナーを開催します」という文字。
私もそのような年齢になったか、と感慨深く思いました。

案内によると開講されるのは勤務時間中で1日4時間で2日間。計8時間という会社で行われるセミナーとしてはなかなかの長時間なものになります。
講師は外部からお呼びするプロの方と記載されています。

勤め人の世界では「たそがれ研修」と呼ばれる研修があります。
企業が定年近くなった40~50歳代の自社の社員たちに、セカンドキャリアを考えてもらうために用意してくれる研修のことで、元は金融業界で行われていたものが他業種でも広まってきているようです。

イメージされるのが大学を卒業して約30年、これまで会社員としての生活を送ってきた社員に正社員としての時間はあと数年で、そのあとに待ち構える「老後」の時間は長くこれだけお金がかかると予想されるという現実を突きつけられ、いつまでも今の生活、収入がつづくわけではありませんよ、そのための心構え、準備をしましょう、とマインドリセットされる、というもの。

これまで約30年続けてきた会社員生活のゴールが見えてくる。人によっては寂しさを感じることもあるだろう研修です。

そういえば今年見たドラマで銀行勤めの登場人物が行内で「たそがれ研修」を受けた結果、「これまで銀行のために懸命に働いてきたのに俺たちを突き放すのか」という思いから不正に走るというものがあったのを思い出します。

メールには「参加の可否をお返事ください」とあったのもちろん受講しますと返信。
すると受講日の10日前くらいに私の手元にセミナー当日に使用する紙の資料が届きました。
その枚数実に360枚!しかもその1枚1枚にぎっしり文章が書かれています。

ゆうに本1冊分は十分にあるボリュームですし、情報量です。

セカンドライフセミナーを受けてみた

私自身のセカンドライフ送り方は「お金の相談を受けるFPとして活動していきたい」と考えています。

その目的もあり今年AFPの資格も取得しまし日本FP協会にも登録しました。(「AFP資格を取得したことについて」)そんな私の中では今回のセミナーはプロのFPがどのような内容をどのように伝えるのかを知りたい、経験したいという観点からも大変興味のあるものでした。

さて当日、会社の指定された会社の会議室へと向かいます。
会場に入ると長年一緒に働いていた見知った顔が並んでます。
顔を会わせるのが久しぶりな人もいたのですが、昔は若々しかったのに年齢相応の顔つきになってきたなあ、という印象。きっと向こうから見た私もそう思われていたのでしょう。

他拠点の人はZOOMによるオンライン参加でリアル、オンライン合わせて50名くらいの参加人数でした。

来られた講師の方は特定社会保険労務士、CFP、年金アドバイザーなどの肩書を持たれていてこの道20年以上のベテランの方、年間通して日本中飛び回って様々な会社のセミナー講師、コンサルをやっているらしく、当社のセカンドライフセミナーも10年近く受け持っているとのこと。

冒頭開口一番「こちらはいわゆる『たそがれ研修』というものではありません。受講された皆様が仕事もプライベートも変化のある50代でいったん立ち止まり、今後の生き方を考えるサポートをさせていただくものです」と言われました。

先にも書いた通り人によっては寂しい、ネガティブ気味にとらえられかねないセミナーのイメージを、未来の人生をよりよいものとするためのポジティブなものとしてにとらえてほしいということなのだろうと思います。

そこから2日間。延べ8時間にわたり伝えられた内容は以下の通り

・マインドリセット
・今後の家計プランの立て方
・老後資金
・資産運用(iDeCo、NISAなど)
・親の介護、認知症対策
・保険の見直し
・相続
・自身の終活
・エンディングノート
・年金
・社会保険
・税金

と今後の人生にかかわる、主にお金についての情報がほぼ網羅されるような内容でした。

事前に持ってくるように言われた年金定期便の見方であるとか、年金受給年齢の繰り上げ、繰り下げの考え方、親が認知症になった場合どこの相談すればいいか、加給年金などまで講師自身の経験を交えながら微に入り細に入り伝えてもらった印象です。

資産運用についてはこの方はご自身でもやられているようでAIが運用してくれるロボアドバイザーを勧めていました。
手数料が多くかかるため、私もそうですし、投資経験者からは選択枝には入らないロボアドバイザーですが、まったく投資に興味がない、けど資産は増やしたいという多くの方から見れば適当な方法の一つなのかもしれません。

周囲を見渡しても眠そうな人はほとんどおらず、自身が直面しているリアルな問題と内容がリンクしている人が多いからか、少しでも情報をとらえよう、聞き逃さないようにしよう、理解しようとしている人がほとんどでした。

国民全員が常識として知っておくべきことだと思う

以上 私が会社でセカンドライフセミナーを受講した話をしてきました。

充実したいい内容だったと思いますが、惜しむらくは内容が充実しすぎて8時間でも時間が足りず、360Pにわたる情報量を講師の方が一方的に伝えるだけになっていたということ。
もう少しゆったりと時間をとって受講者からの質疑を受けられれば、他の事例を知ることができてさらに感じること、考えることができるものになっていたのだろうなと思います。

それよりなにより思ったことはこうした内容は54歳の年齢よりも以前、もっと若い頃から知って備えておくべきことだろうということです。

例えば相続対策などでは「親が元気のうちに話会っておきましょう」とあるのですが、50代の親ともなればすでに相続、親の介護の渦中にある人のほうが多く、40代、30代で知ってアクションしておいたほうがいい内容だと思いますし、今後の家計プランを立てて、足りない分を運用で補う、適切に保険に加入するというのも20代のころからやっておいたほうがいいと思います。

受講後のアンケートでは「『セカンドライフ』と銘打つのではなく、20代、30代、40代、50代と各年代ごとに人生に必要な社会保障、税金、お金の情報セミナーを開催したほうがいい」と記載しておきました。

もっと言ってしまえば日本という国で豊に暮らしていくためには、国民全員が知って理解しておくべき内容なのだと考えます。高校の家庭科で教わるとも聞いていますがそれだけではおそらく足りず、それこそ各年代ごとに、会社だけではなく公的機関などで情報をアップデートできる機会があればいいのにと思います。

国もJ-FLEC(金融経済教育推進機構)で認定アドバイザー制度を開始しており、環境整備を進めています。いつか私もそうした活動に関わりたいと考えてます。

と思わせるくらいいい内容のセミナーでした。福利厚生の一環として受講できたこと会社に感謝しています。

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