無料FP相談受けた友人から相談されたことについて




FP
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。 

今日は無料FPに相談した友人から相談された話をしたいと思います。

友人が相談したのはFPと名乗る営業マンでした。

無料FP相談を受けた友人から連絡が来た

先日古くからの友人からLINEが来ました。
前の会社の同僚でたまにLINEでやりとりしたり、数年に一度は飲みに行くくらいの間柄です。

相談の内容はネット広告に出ていたFPの無料相談に申し込んで家計を見てもらったのだがアドバイスを丸呑みしていいものか不安がある。
ついてはのりはFP2級資格を持っていたと思うから話を聞いて客観的な判断をして欲しいということでした。

彼は40代半ばで将来のキャリアが見えてきたところ。
今のままで家計は大丈夫なのか疑問を持ち、広告に出ていた無料FP相談に申し込んだようです。

私はそのような話しを聞くのが大好きですから、二つ返事で相談に乗ると返しました。

そのままLINEでやりとりを続けて詳細を聞いたところ、今の貯金と収入では65歳まで嘱託で働けたとしても、60代のうちに破綻するというキャッシュフロー表見せられたとのこと。
FPはすごくいい人で様々なアドバイスをくれるだけれど、そのアドバイスに従っていいものか確信が持てない、ということです。

それを聞いて私は以下の助言をしました。

・将来に向けてお金についてアクションをはじめたことはいいこと。

・しかしお医者さんと同じで一か所の判断を鵜呑みにするのではなく、セカンドオピニオン、サードオピニオンをしたほうがいい。

・特に無料相談となるとFPや会社には何の実入りもないので保険や不動産を販売することでフィーを得ているはず。顧客利益ではなく、会社利益のために商品を勧めている可能性がある。

・相談をするのであれば有料で相談を受けるFPのほうが適切なアドバイスをしてくれる可能性は高い。事前にネットで評判を調べてからのほうがいい。

・1回の相談で数万かかるかもしれないが、それで将来のお金の不安が払拭できるのであれば対価以上の価値はある。

・相談にいかなくてもネットでライフプランを計算できるサイトがある。そこで自分で数字を入力して、収支を計算し、その結果で支出を見直して、余剰分を貯蓄や投資に回したりしてもいい。

と、以前このブログでも紹介した日本銀行が事務局をしているお金の知恵知識の情報サイト「知るぽると」に掲出されているライフプラン計算サイト「生活設計診断」を紹介しました。

すると彼は「やはりそうだよな。のりの言う通りでそのFPからは不動産や貯蓄型保険を紹介されて思う壺になりそうな気がして….」とのこと。

不動産に貯蓄型保険を紹介される。

やはり想像通りです。

地方の証券会社でNISA口座開設を勧められる

私は貯蓄型保険も不動産も、決して悪い商品とは思いません。

問題はそれらを必要としている人に適切に提案されてるかです。

貯蓄型保険は自分で資産運用をするのに抵抗がある人向けの商品と思いますし、不動産については人を選びます。
友人には世間一般以上の不動産の知識はありません。

友人は「将来のお金の不安」を相談に行ったのであり、保険や不動産の相談に行ったのではありません。保険と不動産を勧めるのが唯一無二の提案とは思えません。

その前に家計の見直しのアドバイスや積立投資の提案など、FPとしてやれることはあるはずです。

私は友人が相談したFPの会社名を聞いてネットでHPを確認しました。

顧客第一主義をイメージさせる耳障りのいいカタカナ社名です。

トップページにはお客様に寄り添うFPの姿が掲載されていますが、そこには「保険」とも「不動産」とも書かれていません。

しかし「会社概要」のページに飛ぶとそこには「保険業」「不動産業」と書かれています。

つまり彼らは自分たちの取り扱い商品を友人に勧めていたということです。

私はそのことを友人に伝え、保険は商品の性質上不慮の事態への備えとして活用するものであり、貯蓄や資産を増やすという目的なら保険会社に手数料を抜かれる分運用効率は悪くなる。
投資に対する抵抗感がないのであれば、自分で長期に資産運用するほうが手残りが多くなる可能性は高い。とアドバイスしました。

そこは友人も感じていたところらしく「NISA口座を開こうと思っていた」と言い、「相談したFPに勧められた証券会社で口座開設を進めている。」
と証券会社の社名を上げました。

え、それどこ?

友人が上げた証券会社名は私ははじめて名前を聞いた会社でした。
私は友人が社名を間違えてるのかと思ったほどです。

しかし調べてみると実在の証券会社で、関東ではない政令都市に本社を構える店頭型証券会社でした。店頭型ですから当然手数料などはネット証券より割高になりますし、友人はその会社がある地方には縁もゆかりもありません。

彼がそこの証券会社に口座をひらく理由は一切ないのです。

ならFPがそこでの口座開設を勧める理由は一つしか思い当たりません。

相談者に口座を開かせることで、証券会社からキックバックとして手数料収入をもらっているということです。

そこまで話を聞くことで私は確信を持つことができました。

HPでは「真剣にお客様に向かい合いベストな提案をしていきます」とうたっておきながら、
実際は顧客利益よりも会社利益を優先する会社だということにです。

FPという名の営業マンにご用心

私はそのことを友人に伝えて、NISA口座はぜひとも開いたほうがいいがネット証券大手のSBI証券か楽天証券で十分、そんな聞いたことない証券会社で口座を開く必要はないとアドバイスしました。

友人も保険と不動産を勧められることについては違和感を持ってはいたものの、おススメの証券会社にまでFP会社側の利益が乗っているとは思わなかったようで、

「のりに聞いてよかった!今度の飲み代はこちらで持つよ。」

と喜んでもらえました。

結局そこのFP会社のFPは「無料FP相談」と銘うって相談者の間口を広げておき、相談に来たお客さんには自社の利益になる商品、サービスを勧める営業マンだった、ということです。

営業マンなら「すごくいい人で様々な提案をしてくれる」というのもうなずけます。 

私の友人に対しても、保険、不動産に加えてNISA口座を勧めることで徹底的に利益を得ようとしていたのでしょう。

彼らがやっていることは営業停止になるような違法行為ではおそらくないのだと思います。

しかし金融庁が金融業者に求めている「顧客本位の業務運営(=フィデューシャリー・デューティー)」の考えには反している行動ではないでしょうか。

我々消費者もこのような業者がいることを認識しておかなければいけません。
会社も金持ちの慈善事業ではないですから「無料サービス」の裏にはどこかしらで利益を得る仕組みになっていることを理解しておく必要があると思います。

今回友人はFPの提案に違和感を持てて、私に相談することができたのは幸いでした。
相談先がなければ自分の意にそわないFPからの提案の、どれか一つは購入していたかもしれません。

と同時に私自身が日頃から友人や同僚に「FP2級の資格を持っている」と話しをしていたことで、今回相談先になれたのだと思います。

私が目標とする「60歳でお金の相談ができるFPになる」

今の世の中に必要な存在であり、実現していなければならないと改めて思いました。

ラジオもやっています。よかったら聞いて下さい。

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