こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
2020年 当時小学校4年生と3年生だった我が家の息子と娘に「投資をしよう!」というタイトルでプレゼンを行い、2人が投資信託で投資を開始してから5年が経ちました。
子どもたちは5年間 毎月自分が選んだ投資先の投資信託の値動きをグラフにつけていて、今回は5年目のレポートを報告させていただこうと思います。
中学生にして5年間の投資経験を持つ投資家としての子供たち。
10年間のゴールを迎えたあとには自分たちが稼いだお金で投資をはじめ、11年目、12年目、と人生の目標の実現に向けて投資キャリアを継続しいってほしいと考えています。
子ども達が投資をはじめて5年が経ちました
5年前の2020年6月21日
私は自分で作成した子ども向けの投資の説明資料「投資をしよう!」を使って二人の子ども達へ投資の必要性についてプレゼンを実施し、2人は投資をはじめることになりました。
子ども達に各2万円づつを与えるので
全世界株(オルカン)
アメリカ株(S&P500)
日本株(TOPIX)
新興国株(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)
の4つのアセットクラスから投資先を子ども達自身が2つ選び、各1万円づつで彼らが選んだ投資先の株価指数連動のインデックスファンドを購入するというものです。
小4息子は全世界と新興国、小3娘はアメリカと新興国を選んで、それぞれのカテゴリーのインデックスファンドを三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slimシリーズ」で購入しました。
この時のプレゼン資料並びにプレゼンした時の様子は下記のブログ記事に書いてあります。ご興味ある方はご覧になってみてください。
・「投資をしよう!」について~天の章~子ども向けの投資プレゼン資料全ページ公開
・「投資をしよう!」について~地の章~子ども達への実際のプレゼンの様子のレポート
この時子ども達と約束したことは次の通りになります。
・投資期間は10年間。
・毎月の金額を確認して折れ線グラフを作成する。
・なぜその金額になったのか世界のニュースを調べる。
・1年ごとに1番伸びた投資先にお父さんが1,000円分の追加をご褒美。
・10年後に1番伸びた投資先にお父さんが10,000円分の追加をご褒美。
約束通り毎月グラフをつけ続けてこの6月で60か月目。5年が経ちました。
はじめた時は10年後なんて遥か遠い未来でまだまだ先の感覚でしたが、気づいたらもう折り返しの節目です。小学校4年、3年だった子供たちももう中学3年と2年に成長しました。
時の流れのあまりの速さに慄然としてしまいます。
グラフ作成ルール
投資グラフの作成は月1回。
その月の最終日の4カテゴリーの成績を私がメモしておき、毎月行われているのり家マネー会議で子どもたちが転記してエクセルでグラフを更新します。
最初の2年間は手書きで更新していたのですが、子どもたちに表計算でグラフの作り方を教えることで、3年前からエクセルでのグラフ更新に変わっています。

2021年までは手書きグラフでしたが、2023年からエクセルのグラフへ変更

↑このように貼り出していたものを。
↓マネー会議の時にエクセルの画面で確認するようにしました。

今年の成績には異変が…
さて投資開始から5年目の成績結果発表です。
2025年6月時点で2020年6月比は次のようになりました。
第1位 アメリカ 283%(前年比101%)
第2位 全世界 258%(前年比105%)
第3位 日本 199%(前年比102%)
第4位 新興国 185%(前年比104%)
4月のトランプ関税ショックもなんのその。
一時的なショックから立ち直り、すでにS&P500は直近で最高値を更新。SNS上でも年初来資産が最大化という報告も増えてきました。
ただこれまでの流れから異変が起きています。
5年間伸び率で見ればアメリカ首位に変わりはないのですが、この1年間だけに限れば伸び率(前年比)はなんとアメリカは新興国にも抜かされ最下位です。
1位は全世界(オールカントリー)。新興国もさることながらヨーロッパ各国の株式の好調さが反映された結果のようです。
5年間の成績を並べると次のようになります。

これは2020年6月を100とした時の伸び率です。
2025年6月のアメリカの実績は2020年6月に比べて+183%伸びたという読み方になります。
伸び率に差はあれど各アセットクラスとも含み損が生じることなく順調に伸びてきました。特に2024年度の伸びの大きさが顕著でアメリカに至っては1年で投資元本分に近い金額が増えています。我が家で言えば家族4人で100万円のハワイ旅行に行ってもなお、資産額が増え続けるという事象が起きたのがこの年でした。
これを前年対比に置き換えるとこうなります。

2024年で大きく伸長していますが、その1年後 トランプ関税ショックを経ながらもわずかながらですがさらに前年比プラスで6月末を迎えています。
この間の値動きをグラフにするとこうなります。

5年間の投資経験を持つ「投資家」としての子供たち
こうやって見るとこの1年 非常に激しく上下に値動きをしていることがわかります。
2024年8月5日の株価の急落。その後年末にかけて株価は回復するものの、2025年に入ってからはアメリカトランプ政権の政策内容や大統領の発言の影響を受けて数か月にわたる下落です。
これらの値動きの逐一をうちの子供たちは毎月グラフにつけることで体感しています。
今年の1月から4月までの下落基調においても
「過去も下がることがあっても伸びてきたから今回もまた回復するでしょ。下がったって言ったって数年前に比べれば全然増えているんだし。」
と余裕をもってこの状況をとらえられています。
これらの値動きについて今年ものり家マネー会議の際に家族全員で確認しながらあれこれと話しをしてきました。
例えば
2024年9月時点 8月の株価急落を受けて
息子「やはり4つとも下がったね」
私「今年からNISAで投資をはじめた人で8月の暴落に驚いて投資を辞めちゃう人もいるみたい」
娘「やめちゃうとこれからの株価の値上がりを得られないのに…」
2024年12月現在 トランプ氏の大統領当選の結果を受けてのご祝儀相場で
娘「アメリカが(投資元本と比べて)ほぼ300%!」息子「トランプ効果すげぇ」
奥さん「数年前までコロナで世界止まってたのにこんなになるんだねぇ」
息子「FX勉強して全財産つっこめばすごく儲かるかも。でも歯止めが効かなくなって『くるみちゃん』のように破産するんだろうなw」
2025年2月現在
娘「おかしい。アメリカ、新興国、日本とも上がってないのに全世界だけ上がっている。どこが上がっているの?」
奥さん「ヨーロッパが上がっているとか?」
息子「アフリカとか?」
私「そうやって疑問に持つことはいいことだよね。答えの仮説を持ちそれを調べることで知識が増えていくんだよ。」
2025年4月トランプ関税ショックを受けて
娘「アメリカめちゃ落ちた。」
私「昨年の株価のピークで投資を始めた人は…」
娘「大きく損してる。」息子「株を買うの休んだほうがいいんじゃないかなぁ。」
私「いや、今の株価でも積立は休まない方がいい。どうしてだと思う?」
息子「それは…そうか、安く買って高く売るため!」
という具合です。
5年間毎月グラフを更新するたびに「なぜこうなった?」という会話を継続してきたことでグラフからの読み取りやその対応方法について経験値が深まってきていると実感します。
最近はリビングで流しているテレビ東京の「モーニングサテライト」を見ながら朝食を食べたり朝の支度をしているので、私が話すよりも前に世界の経済状況を把握してることが増えましたし、それらの情報と毎月つけているグラフの値動きとを紐づけて考えることもあるようです。
またこれまで子供たちにとっては「アメリカ、全世界、日本、新興国への投資」と大枠で伝えていたものを、「それぞれの株価指数に連動しているインデックスファンドに投資している。」という投資対象の商品について解説を行い、子供たちは自分たちが何に投資しているかの理解を深めました。
中学生にして5年間の投資経験を持つ投資家としての子供たち。
このままだと10年間の投資グラフのゴールをあっという間に迎えそうです。
その時には20歳と18歳の2人ですがその年齢にして10年間の投資経験を持つことになります。
グラフが終わったあとでも自分たちが稼いだお金で投資をはじめ、11年目、12年目、と人生の目標の実現に向けて投資キャリアを継続しいってほしいと考えています。
私も、この取組が子供たちの人生に大きな意味を持つものであってほしいと心から願いながら残り5年間子供たちの投資グラフ作成に伴走していき、子供たちに経験と知識を身につけさせていきたいと思っています。
子ども向けの投資のプレゼン資料「投資をしよう!」を最新版に更新したPDFをGoogleドライブで公開しています。
私的なご利用に限りご入り用であればご活用ください。
https://drive.google.com/file/d/1_mFNHpV-wCmpobfMKWiJXRGqyJFDADsD/view?usp=sharing
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