子供たちが投資をはじめて3年が経ったことについて(長男 中1 長女 小6)




子供たちへのマネー教育
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

2020年 当時小学校4年生と3年生だった我が家の息子と娘に「投資をしよう!」というタイトルでプレゼンを行い、二人が投資信託で投資を開始してから3年が経ちました。

子どもたちは毎月末自分が選んだ投資先の投資信託の値動きをグラフにつけています。

今回は3年目のレポートを報告させていただこうと思います。

うちの子供たちは毎月の株価グラフをつけることで、世界の情勢を知ることからさらに踏み込み、世界の動きが経済にどのように反映し、株価に影響を与えて、自分が持つ資産の価値の変動にかかわってくるかを、まさに『身銭を切って』経験できているのだと思います。

子ども達が投資をはじめて3年が経ちました

3年前の2020年6月21日

私は自分で作成した子ども向けの投資の説明資料「投資をしよう!」を使って二人の子ども達へ投資の必要性についてプレゼンを実施し、二人は投資をはじめることになりました。

子ども達に各2万円づつを与えるので

全世界株
アメリカ株
日本株
新興国株

の4つのアセットクラスから投資先を子ども達自身が2つ選び、各1万円づつで彼らが選んだ投資先の株価指数連動のインデックスファンドを購入するというものです。

小4息子は全世界と新興国、小3娘はアメリカと新興国を選んで、それぞれのカテゴリーのインデックスファンドを三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slimシリーズ」で購入しました。

この時のプレゼン資料並びにプレゼンした時の様子は下記のブログ記事に書いてあります。ご興味あるかたはご覧になってみてください。

「投資をしよう!」について~天の章~子ども向けの投資プレゼン資料全ページ公開
「投資をしよう!」について~地の章~子ども達への実際のプレゼンの様子のレポート

この時子ども達と約束したことは次の通りになります。

・投資期間は10年間。
・毎月の金額を確認して折れ線グラフを作成する。
・なぜその金額になったのか世界のニュースを調べる。
・1年ごとに1番伸びた投資先にお父さんが1,000円分の追加をご褒美。
・10年後に1番伸びた投資先にお父さんが10,000円分の追加をご褒美。

約束通り毎月グラフをつけ続けてこの5月で36か月目。
3年が経ちました。

この1年の間に変わったこと

この1年間の間で変わったこととしてグラフ作成のタイミングを変えました。

以前は「厳密に月の1日に前月の分のグラフを作成しよう」としていたのですが、家族もそれぞれ忙しくなり、いいタイミングで揃うことができません。

なら毎月家族が必ず集まる「マネー会議」の日に一緒にやろうということになり、マネー会議のアジェンダの中に組み込むことにしました。
家族全員「マネー会議」の意識になって臨んでいますので違和感なくグラフを作成し、その結果の感想を言い合うことができます。
家族全員の時間の使い方について効率化がはかれたと思います。

また作成したグラフのプリントアウトを止めました。
会社の営業成績貼り出しにように毎日更新して競争するようなものでもないのであまり意味はないと思ってです。

日々の株価など彼ら自身が気になるのであればいずれ自分で調べるようになるのでしょう。

2021年までは手書きグラフでしたが、昨年からエクセルでグラフを作るように。

↑このように貼り出していたものを。
↓マネー会議の時にエクセルの画面で確認するようにしました。

3年間の投資成績結果発表!

さて投資開始から3年目の成績結果発表です。

2023年5月時点で2020年6月比は次のようになりました。

第1位 アメリカ 183%
第2位 全世界  169%
第3位 日本   144%
第4位 新興国  134%

どのアセットも3年間の成績はプラスですがアメリカがぶっちぎり。
アメリカに投資をすれば2020年6月時点の10,000円が今では18,300円になっています。

ただしこれはこの1年間の話。
3年間の成績を並べると次のようになります。

これは2020年6月を100とした時のGAPパーセントです。
2021年5月のアメリカで行けば2020年6月に比べて+40%伸びたという読み方になります。

これでいくと1年経過した2021年時点ではアメリカ、全世界、新興国の伸びは拮抗。むしろ新興国のほうがやや上回っている状況です。しかし2022年以降はアメリカは20ポイントづつ上積みしているのに対して新興国は2022年にかけて落ち込んでいます。
日本はというと2021年、2022年は振るわないのですが、2023年は新興国を抜いて3位に上がってきています。

これを毎年の前年対比にするとこうなります。

各年の前年の対しての伸びのパーセントです。
各アセットともコロナショック初年度から回復してきた2021年度が大きく伸ばしています。

ただし新興国は特に中国の教育費高騰や地価バブルを抑制のための規制強化により対象企業の株価が下がり、2022年は前年比マイナスになっています。

かわりに2023年5月現在で一番前年比の成績がいいのは日本。日銀の金融緩和政策の継続や、投資家にとって公正な企業の評価がされやすい市場になることを目的とした東証の再編、また中国に振り向けられていた投資資金が割安と判断された日本企業に向けらた、等々で株価が上昇。バブル後最高値をつけたことは記憶に新しいと思います。

こうやって見ていくとたった3年間でも様々な要素がからみあって各アセットの評価が上下しているのがわかります。この間の値動きをグラフにするとこうなります。

コロナショックの回復期にあった2020年-2021年は右肩に上がっていますが、2022年に入り世界的なインフレとその対策としての金利政策のため伸びは停滞、2023年に入りまた伸びてきつつあるように見て取れます。

株価の変動グラフをつけることで得られる学び

以上のような値動きを今ではのり家マネー会議の際に子供たちだけでなく家族全員で確認しながらあれこれと話しをしています。

例えば

息子「中国は世界GDP2位でしょ。なぜ新興国になるの?先進国でいいんじゃないの?」
私「この場合の『先進国』『新興国』の区分わけは世界の投資家にとって公平な取引ができる環境が整っているかどうかなんだよ。それでいくとそのための環境を整えようとしている日本市場は評価されてるし、政府の鶴の一声でルールが変わる可能性にある中国市場はまだ信頼されていない、ってこだね。」
娘「全世界には新興国も入っているから今はアメリカに負けているけど、新興国がアメリカ以上に伸びてきたら、全世界がアメリカを逆転する可能性があるよね」

とか

私「今回のアメリカ株価上昇を牽引しているエヌビディアは生成AI向け半導体メーカーだね。ChatGTPとかに使われている。」
息子「生成AI、知っている。指示したらネットの情報を拾ってまとめてくれたり、イメージ通りの絵を描いてくれたりするAIのことだよね」
私「そう、今アメリカの大手は各社こぞって生成AIの開発に乗り出している。その開発に必要不可欠な技術を持っているのがこのエヌビディアなんだ。今後生成AIの動きについては要注目だね」

という具合です。

子供たちも成長してきて学校、子供新聞、テレビ、YouTubeなどでの情報で世間のことを知る視野が広がってきているのもあり、会話の幅も広がってきているように思います。

3年間グラフをつけて会話をしてきたことの感想を子供たちに聞いてみました。

娘「最初に伸びると信じたアメリカが予想通り伸びてくれてうれしい!
息子「投資を通じて世界で起きてる出来事が知ることができるのは面白い。

世界の情勢を知るだけではなく、そこからさらに踏み込み、世界の動きが経済にどのように反映し、株価に影響を与えて、自分が持つ資産の価値の変動にかかわってくるかを、まさに『身銭を切って』経験できているのだと思います。

またこれらの経験が彼らに投資の有効性を実感させて、将来経済的自由を得たいと彼らが思うベースになっているのだろうとも思います。(「息子の卒業文集の「私の夢」が「経済的自由」であることについて」)

これから1年ごとに成長していき高度なものになっていくだろう子供たちとの会話を楽しみながら、7年後のゴールに向けて継続していきたいと考えています。

子ども向けの投資のプレゼン資料「投資をしよう!」を最新版に更新したPDFをGoogleドライブで公開しています。
私的なご利用に限りご入り用であればご活用ください。

https://drive.google.com/file/d/1_mFNHpV-wCmpobfMKWiJXRGqyJFDADsD/view?usp=sharing

●当資料は、のり(twitterID:@noriyusaku1128)が作成したものです。
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