こんにちは。のり(@noriyusaku1128)です。
子ども達へのお金の教育の一環としてライフプランの作成をレクチャーし実際に子ども達に自身の人生設計を作ってもらうようになって5年目が経ちます。
「毎年作ってもらう」と言ってたものの4年目の昨年は諸般の事情でお休み。二人とも中学生になった今年からまた再開です。
これまでは夏休みの宿題としていたのですが、今回から年度始まりの4月に作ってもらうことにしました。
今回はその内容を報告をしたいと思います。
子供たちにそれぞれの将来自分がなりたい姿を思い描き、そこに至る過程を文字に落とすことで可視化し、家族の前で発表することで目標達成のために今自分がなにをやるべきかの課題を明確してもらうためにはじめたライフプラン作成。
結果子供たちの未来に向けたアクションが変わってきていると実感しています。
前回の子供たちのライフプラン
4年前の2021年 のり家でやっているお金の教育の一環として、小学5年生の息子と4年生の娘に人生の設計図であるライフプランの作り方を教えて実際に作ってもらいました。
その時の様子は以下にレポートしています。
『ライフプランを作ろう!』について 前編』
『ライフプランを作ろう!』について 後編』
その際自分の人生を自分の意志でどのように生きるのか、そのためにどれくらいのお金が必要なのかということを自分で調べてみようと伝えて作成しています
それから原則毎年彼ら自身にライフプランを更新してもらうことにしました。(昨年は休んでしましたが)前回2023年に彼らが作ったものを要約すると以下のようになります。(詳細「ライフプランを作ろう!」について 3年目(息子中1 娘小6)」)
中学1年生 息子
・本業は「ゲームプログラマー」 副業として「ゲーム実況系YouTuber」
・角川ドワンゴ学園N高等学校→HAL専門学校 ゲーム科
・年間収入300万円くらい
・家族は1人~4人
・住まいは交通の便がよくて近くにスーパーがあるところ
・できるだけ働く
・老後までに1,000万円~1億円を貯める
小学6年生 娘
・将来なりたい職業は「医者」
・県内TOPレベル校から京都大学へ通う
・50年は働く
・10人家族(子供8人?)
・住まいは新潟県
・最初は賃貸、余裕ができたら家を買う
・老後までに3,000万円を貯める
さてそこから2年が経ち、彼らの心境、ヴィジョンがどのように変わってきたのか作成、発表してもらいます。
あと今回から記入するフォーマットを替えました。
これまでは次のように4枚に渡るスライド資料に書きこむものでしたが

それを1枚にまとめシンプルな形にしました。

まず大きな「人生のテーマ」を書いてもらいます。次にそのテーマが実現された状態としての大人になった時のなりたい自分の姿を書いてもらい、その姿を達成させるために大学、高校でなにを準備、努力すべきかを逆算的に記入してもらう形式です。
3月の頭に「のり家 春休みの宿題です」と言って子供たちに配り、2025年4月6日(日)に行った「第45回のり家マネー会議」の中で作成したものを発表してもらいました。
中学3年生 息子の場合
まずは今年中学3年生になる息子から。
彼が作成したライフプランは次のようになります。

「自由に生きる」
彼らしい人生のテーマです。
常日頃の言動から自分の人生の時間は人から指示されたことではなく、自分がやりたいことのために使いたい志向が強い息子。
小学生のうちに両学長の「本当の自由を手に入れる お金の大学」を愛読(笑)していた彼は将来の夢は経済的自由(=FIRE)を得たいということを小学校の卒業文集にも書いています。
(「息子の卒業文集の「私の夢」が「経済的自由」であることについて」)
家族構成は「1人」で家族を持つイメージをしていません。
「家族は持たないの?」と聞くと
「うん、まだイメージ持てない」とのこと。
自分で「家族を持ちたい」という気持ちになることが必要ということでしょう。
住む場所は具体的な地名ではなく「(暮らすのに)便利なとこ」となっていて、そこは「交通の便がよくて近くにスーパーがあるとこ」と答えた2年前と変わりはないようです。
なりたい職業は「ゲームプログラマー」
これはもう小学校6年生の時から毎年変わりのない不動のものとなっています。
これの実現のため彼は昨年 親から借金してゲーミングPCを購入し、本格的なゲームプログラムのいろはを学ぶためにオンラインレッスンの受講をはじめています。
(「息子が親から借金して将来へ投資したことについて」)
ゲームプログラマーになりたいために彼が目指す大学が「慶応大学理工学部」です。ここには書いてませんが「情報工学科」に行きたいとのこと。
そこへの入学を目指すために高校も学習塾に通い県内TOPクラスの高校を目指しています。
(「学習塾にお金をかける対価について」)
1年生の時には専門学校へ行きたいと言っていた息子でしたがその後の親との対話で偏差値の高い大学を出たほうが、収入も高くFIREへ近道であることに納得して軌道修正してきました。
かなり高いハードルですが息子が大人になった時のなりたい姿を実現するために、中学生の今 プログラミングを学び、学習塾に通い成績を上げるという、目標実現のための逆算から今やるべきことができているのだと思います。
結果彼が目指したいのは経済的自由(=FIRE)状態ですから、将来的の保有したい資産額は1億円となっています。本当にその金額で十分かという疑問はありますが、それだけあれば仕事を続けるのもやめるのも自分の判断で自由になるだろうといういったんの目標です。
ただ1点疑問がありました。
私「年収300万円でいいのか?」
奥さん「平均年収調べてみたら?」
調べると慶応大学卒業者の平均年収は20代で500万円代、40代になると1,000万円を越えます。
息子「資産1億円になるまでは会社で働いてそれくらいはもらえるんだろうけど。一人で暮らしでFIREしたらフリーになって年収300万円くらいの稼ぎで十分なのかなって」
なるほど。彼なりに考えているようです。
次は中学2年生娘の番です。
中学2年生 娘の場合
「私は全部書ききれなかった。将来どんな職業につきたいか決めきれない」
と娘は自分が書いたものを提示しました。

人生のテーマは「楽しく生きる」
これまた娘らしいテーマです。
息子が掲げる「自由」と似て非なるもので、交友関係が広く、好奇心旺盛で世界のあらゆるものを体験したい娘の性格にぴったりなテーマです。
日々ワイワイ楽しみたいから家族の数も多く5人。結婚(字を間違えていますがw)をして子供を3人持ちたいようです。
住まいは「福島県」と具体的な地名が出てきます。
「なぜ福島県?」と聞くと
「都会よりも自然が豊かなところで暮らしたい。ただ親とは遠く離れたくないから比較的近いところ」
とのこと。2年前が「新潟県」と答えているので県は違えど、都心暮らしよりもその周辺でのんびり暮らしたい志向が強いようです。
希望年収は400万円で給料のいい仕事に就きたいもののまだ具体的な職業は決めきれていないようで、話をするたびに「マーケテイングの仕事をしたい」だとか「私保母さんが向いているかな」などと様々な業種、職種が出てきます。
なのでそれよろ下の大学、高校欄も迷っていてを書ききれることなく空欄となっています。
金融資産は5,000万円はもっていたいとのこと。
娘「給料は400万円だけど共働きで家族としては年収800万円くらいって考えているけど、まだこれやりたいって希望の仕事がないんだよなぁ」
奥さん「普通の中学生はそんなもの。まだ進路は決め切れないのが普通よ」
私「そうだね。ただ何度か言っている通り勉強をしていい大学を目指したほうが将来自分の進路が明確になったときにとれる選択肢が広がるのは確かだ。だから今は少しでも成績を上げてできるだけ偏差値の高い高校を目指したほうがいいよ。そうしたほうが自分がやりたいことが決まった時に、それを選ぶことができる可能性が高まっていると思う。」
娘「そうだね。わかった」
大学、高校の空欄部分はこれから時間をかけて埋めていくことになりそうです。
「ライフプラン」は毎年更新していきます
以上 我が家の子供たち5年目のライフプランの発表でした。
将来やりたいことが明確でその実現のためにすでに具体的なアクションをとっている息子
暮らしたい家族像は持っているけどそこまでの道筋がまだ固まらない娘
家族で暮らすイメージが持てない息子
5人家族で暮らしたい娘
暮らすのに便利なところであれば土地はこだわらない息子
具体的な地名が出てくる娘
同じ親から生まれて同じ屋根の下で育った兄妹ですが、面白いくらい真逆な内容になりました。
ただどちらの人生を歩むにしろお金が必要であることは認識してもらえたと思いますし、そのために今自分たちがやるべきことの確認をしてもらえたと思います。
私自身には中学生のころは将来のことは何も考えず、流されるまま生きてきた反省があります。
子供たちにはそうはならずに自分の人生を自分でデザインしてコントロールできるようになってほしい。
そのような思いから子供たちにそれぞれの将来自分がなりたい姿を思い描き、そこまでの過程を文字に落とすことで可視化し、家族の前で発表することで目標達成のために今自分がなにをやるべきかの課題を明確してもらうために、このライフプラン作成をはじめました。
結果息子は学習塾にプログラミングと将来に向けて行動に移すことができていますし、そこまでは至らないものの娘も将来のことを考える機会になっていると思います。
こうした一つ一つの積み重ねが彼らの将来の人生の幸せにつながると信じて、ライフプランの作成と発表は来年以降も継続して続けていきます。
1年ごとに成長し考えが深まっている彼ら。
来年は今年からどう変わっていくか楽しみにしています。
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