こんにちは。のり(@noriyusaku1128)です。
今回は毎月我が家で開催している「家族マネー会議」について、当初目論んでいたより家族にいい影響を与えているということをお話したいと思います。
家族を守り支えていくために、「マネー」という縛りを越えたコミュニケーションのきっかけとなり、家族の絆を深める場として「のり家マネー会議」をこれからも活用していきたいと思います。
まもなく丸2年を迎える「のり家マネー会議」
のり家で毎月月初に先月の家計を報告している「のり家マネー会議」
この記事を書いているの2023年5月の開催で22回目を実施しましたから、あと2か月で丸2年を迎えます。
「家族マネー会議」というもののもとは、家計再生アドバイスのプロで、著作も多く出版されている著名なFP横山光昭さんが、ご自身のご家庭でやられていることを参考にさせてもらっています。
横山さんのご家庭では月に1回家族で集まり、前月の家計の収支を報告し、家族全員でその支出が適正だったのか、またこれから購入するものは家族にとって必要なもので、それにかかる費用は価格に見合っているのか、などを家族全員で話しあう場を持たれてるというのです。
家族でお金の話をすることはタブー視されがちな日本において画期的な試みではあるのですが、私は以前から横山さんの著作やネット記事(「わが子に金銭感覚が身につく『マネー会議』のはじめ方」)を拝見して、いつかやってみたいと考えていました。
そんな時に奥さんが見ていたNHKの子育て番組「ウワサの保護者会」中の「子供のおこづかい」がテーマの回で、横山さんご自身が出演し、実際のマネー会議が行われている様子が映し出されることがあったのです。
これはいい機会だと思い一緒にテレビを見ながら奥さんに「これうちでもやりたいんだ」と話しをしたところ今テレビで様子を見たばかりの奥さん自身もイメージもつきやすかったらしく、すぐに「いいねえ」と快諾してもらえ、「のり家マネー会議」を実現することができました。
それから2年 開催しなかった月は一度もなく、22回の回を重ねることができています。
軌道に乗るまでの数回は息子の態度が不真面目だったりで心折れそうな時もなくはなかったのですが、私自身が旗を振り粘り強く2年も続けると「月初に家族でマネー会議をやるものだ」という「毎月の家族の行事」としての認識がすっかり定着してきました。
と同時に実際にやってみて、当初考えていた目的よりもずっといい影響を家族に与えている場になっていると実感できるようになったのです。
家族マネー会議 当初の目的
私がこちらのブログで第1回目のマネー会議の記事(「第1回 のり家マネー会議を開催したことについて(長男小5 長女小4 8月)」)を上げた時にも記載している内容ですが、家族マネー会議開催の狙いは
①家計の収支の数字を報告することで、何にどれだけお金がかかっているか家族全員で把握する。特に子どもたちに家計のお金の感覚をつかんでもらいたい。
②家族全員が買いたいものがあるときに、会議の場で相談することで家族の承認を得るというルールを作る。
③そのほか「家族のお金」についての決め事を家族全員で確認する。
ということでした。
とにかくお金について家族全員で屈託なく話せる場を作り、子どもたちに生活のする上で必要なお金を知ってもらい、感覚を身に着けてもらいたいというのが目的だったのです。
これについては概ね達成できていると思っています。
我が家の資産額、両親の収入、社会保険や税金、支出なども包み隠さず話をしていますし、最近はポイ活の実績も報告しています。
またウクライナ戦争の影響や世界同時インフレに起因する物価上昇などもマクロ経済の動きがどのように家計に影響するかなどの話もし、では物価上昇から家計を守るため、どのような対策をしていこうか、などという話合いも家族でしてきました。
お金、経済、家計の話を毎月毎月インプットしているので、うちの子供たちは同年代の子に比べて家計やお金に対しての感覚を身につけることができているほうだろうと思います。
また一緒に聞いている奥さんにとっても学びになることがあるようですし、教える私にとっても間違ったことを伝えることができないという思いから、なんとなくや憶測とかではなく事前に事実を確認してなるだけ正確な情報を家族に伝えるようにしています。
そういう意味では当初の目論見を達成できていると言っていいでしょう。
と同時に実際にやってみて、当初考えていた目的よりもずっといい影響を家族に与えている場になっていると実感できるようになったのです。
お金のテーマだけではない家族のコミュニケーションとしての場
それは「マネー会議」と銘打っていはいるものの、お金のテーマだけではない家族のコミュニケーションの場になっているということです。
例えば家族で旅行に行くなどの行事が予定されている場合、どこに行きたい、なにをやりたい、という話合いの場になりますし、先日小学6年卒業式のあとの春休み、息子がスマホだけを頼りに一人で原宿まで行った時にどのようなルートで原宿まで行ったか、そのルートは何を使って調べたのか、むこうの様子はどうであったか、などを報告してもらったりしました。
また先日は新中学1年生の息子から「中学生生活はどう?」という報告もしてもらったりしています。
こういう「会話をできる場」としての家族会議が月に1度定例にあることはすごくいことだと思えてきました。
特に子供たちはこれから思春期に入り、通常であれば親との会話も少なくなってくる時期ですし、実際に息子はもう親との会話を怠く感じている態度が見て取れます。
在宅している時はリビングで家族一緒ではなく彼ら自身の個室で過ごすことも多くなってきました。
自分自身のスマホを持ち、自分の好きな時間をすごしています。
子供が大人になる段階でそうした時間が必要なことは私自身の経験からもわかっていることです。
ただだからと言って、家族の会話がなくなることは避けるべきだと思います。
日頃から没交渉なのになにか事が起きた時だけ我が子に声をかけるが大抵子供から相手にされない、という話を耳にすることがあります。
これまで日常会話もなく、用事がある時だけ声をかけてくる姿に「何をいまさら」という気持ちが表れているのかもしれません。
しかし、自宅にいながら外の世界とつながることができるネット社会の世の中では、我々が若かったころ以上に親は子供たちとは会話を重ねて、彼らが人間関係に悩んだり、トラブルに巻き込まれる時の相談の受け皿にならなければいけないと思いますし、最後に頼る相手になるべきと思うのです。
そうした会話のきっかけとしてこのマネー会議は「月に一度の家族で話し合う場」としてちょうどよく機能していると思います。
毎月必ず開催しますので最初から参加者全員が家族と会話をするというマインドできています。
「話があるんだ」と急に言われて何を言われるんだろうと身構えることなく、親が子へ 子が親へ 話を聞く、話をする、というすごく自然な場になっています。
そうした場が月に一度あるだけで、なにもしない場合と比べて親子の間で会話ができ、家族の状況把握であったり、親としてのアドバイスもできるようになっていると思うのです。
「のり家マネー会議」今後も活用していきます
そのような会話の場があることで、日常での会話も会議の話題の延長線上としてスムーズに話しができる場面もでてきました。
この「のり家マネー会議」子供たちが我が家にいる間は継続して行っていく予定です。
今後どうなるかは未定ではありますが、仮に下の娘が大学を卒業してこの家から出ていく日をゴールとするならば、スムーズにいって2034年3月がいったんの最終回となると考えています。
ゴールまであと127回。まだ10年近くあるその間には必ず家族の誰かは立場も考えも社会との関わりかたも変わっていきます。
家族を守り支えるためには、自然なコミュニケーションをとることでそうした家族の変化をタイムリーにキャッチアップしていかなければいけません。
家族の形を現在よりもよりよいものにしていくために、「マネー」という縛りを越えたコミュニケーションのきっかけとなり、家族の絆を深める場として「のり家マネー会議」をこれからも活用していきたいと思います。
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