こんにちはのり(@nori19701128)です。
昨日2021年7月3日(土)夜19時から2年ぶりに行われた
「インデックス投資ナイト2021年スピンオフ企画」にオンライン参加いたしました。
今回はその時の様子をレポートしようと思います。
「インデックス投資ナイト」とは?
有志のインデックス投資家の方々が中心になって開催されている年に一度開催されるインデックス投資家のための交流イベントです。
今年で15年目を数えるのですが、昨年がコロナで中止でしたので今回で14回目。
毎年東京渋谷のイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」で開催されていて、チケットは発売と同時にソウルドアウトされるという人気ぶり。
私は2年前の2019年に初参加だったのですが、その際は水瀬ケンイチさんをはじめとする多くのインデックスの個人投資家の方々と交流が持たせていただきました。
それまでの私といえば、twitterをはじめるまで、周囲に誰一人インデックス投資をしている人はおらず、9年近く独りでコツコツと資産を積み重ねていましたので、こんなにたくさん気持ちを一緒にできる人たちがいらっしゃるんだ、と高揚とした気持ちになったことを記憶しています。
しかし昨年は残念ながらコロナで開催が中止。
それから1年が経ち、2年ぶりに開催されたのが今回の
「インデックス投資ナイト2021年スピンオフ企画」
コロナのワクチン接種が進んできているとはいえ、まだクラスター発生に危険があるため、今回は「東京カルチャーカルチャー」で無観客で開催されるイベントの様子をオンライン視聴できる形式です。
私は2年ぶりに参加したイベントを心行くまで楽しめました。
以下昨日の様子をレポートします。
第1部 女性投資家座談会
登壇者:
おぱるさん(ブログ:インデックス投資女子 Around40 Happy Life)
Masamiさん(ブログ:ほんのひとさじ ゆるゆる過ごす日々と投資の記録)
ももんがさん(ブログ:ももんがさんちの猫)
はるさん(ブログ:共働く母の家計管理と資産運用)
司会:
NightWalkerさん(ブログ:NightWalker’s Investment Blog)
第1部は女性投資家の方々の座談会。
みなさん狐のお面に浴衣という夏祭りの装いで登場。
「怪しい集団w」とツイキャスのコメント欄はざわつきます。
「世界一ラクなお金の増やし方」も著者であるNightWalkerさんが司会として進行を進められます。
座談会のテーマは
・投資をはじめたきっかけ
・コロナショックの時にどうアクションしたか
・今の上げ相場で売りたくならないか
・仕事、家事、子育てと投資の両立は
・投資家のみなさんへのメッセージ
というものでしたが、
共通されていたのはみなさんコロナショックの際にもどっしりと構えられ、狼狽されるどころかインデックスファンドを安くたくさん積み立てられる買い場と思いほくそえんでいたとのこと。
またこのタイミングで複数ファンドを購入していたポートフォリオをeMAXIS Slimオールカントリー1本にまとめるなどむしろ戦略的にご自分のやりやすい形に持っていくように利用されたりされていたそうです。
また仕事、家事、子育て投資の両立についても、一度仕組みを作ったらあとは「ほったらかし」と答えられ、さすがみなさん「インデックス投資の極意」を極めていらっしゃっている方々でした。
最後に登壇者から視聴者へ
「もっと自分の財産に対して興味を持ってほしい。」
「女性投資家をが増えてほしい。インデックス投資という手法が世の中に広まってほしい」
というメッセージが伝えられ第一部終了です。
第2部 東証が変わる!インデックスはどうなるのか?
登壇者:
島田知保さん(月刊投資信託事情編集長)
代田秀雄さん(三菱UFJ国際投信常務取締役)
司会:
セロンさん(ブログ:22歳からの貯蓄学)
芯がありながらも柔らかな雰囲気だった第1部から少し様子が変わり、第2部は来年4月に予定されている東証市場再編がインデックス投資家にどのような影響を与えるかというテーマです。
来年4月4日から現在の市場区分をより実があり、魅力的かつわかりやすいなものにするために、現状の「東証1部」、「2部」、「JASDAQ」、「マザーズ」に分かれている区分が、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つの市場に再編されます。
特に「プライム」は現行の「1部上場」よりも企業の時価総額、流動性、高度なガバナンスが求められるので、現在の1部上場企業がそっくりそのまま残れるものではありません。
投資家として気になるところはインデックスとして1部上場企業の全銘柄が含まれている指数「TOPIX」がどのような扱いになるかということでした。
お話では「TOPIX」という指数自体が来年から採用される市場区分から独立した指数として残るが、やがて時間をかけながら流通株式時価総額が100億円未満の企業、小型株の企業は段階を追って排除されていくとのこと。
ただし対象となる小型株600企業が排除されたところでTOPIXの中におけるウエィトは大きいものではなく、個人投資家が影響を受けることはほとんどないだろうとのこと。
むしろ流動性低いものを排除したほうが指数としては望ましい。
もともと「TOPIX」連動インデックスに投資をするということは投資対象を広く分散したいという意思の表れなのだから、その考えが変わらなければ引き続き「TOPIX」へ。
大型株に集中したいのであれば来年からはじまる「プライム」指数連動型ファンドへの投資がいいのではないか。
とのことでした。
また途中から経済評論家の山崎元さんが加わり、運用会社自体がTOPIXよりもさらに運用に特化した新しい指数を作るというのはどうだろう、というアイディアをお話しされていました。
日頃インデックス投資を行いつつも日常生活を優先することで、情報として東証再編は知っているものの、深く考えることがないテーマでしたらから、東証再編の目的からそれにかかわる指数の変動について、自分が来年以降どのインデックスに投資すべきなのかわかりやすく理解することができたパートだったと思います。
第3部 インデックス投資のゴールはどこにあるのか? ~FIREについて語り尽くす~
登壇者:
山崎元さん(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
つらおさん(ブログ:吊られた男の投資ブログ)
NightWalkerさん(ブログ:NightWalker’s Investment Blog)
WATANKOさん(ブログ:資産運用でスーパーカーを手に入れよう!)
司会:
カン・チュンドさん(投資信託クリニック)
最後のパートは現在話題になっている
「FIRE=Financial Independence, Retirement Early」
についてインデックス投資の視点から語るというテーマです。
FIREするとしてどれくらいの資産が必要か、何パーセントづつ取り崩していけばいいのかというお金にかかわる話から、やがてみなさんの人生観へと話しが進んでいきました。
登壇者の方々のご経験や考えたかたの違いで少しづつご意見が変わっていたのですが、共通していたのは「FI」と「RE」とはわけて考えるべきであろうということと、仕事以外にやりたいことがあればやればいいのだが、しっかりとした考えではなく、流行りに流されてただのファッションになっているだけならいずれ行き詰るだろうし、やめたほうがいいということ。
FIの状態が達成できればREしなくても会社で出世や評価を気にする必要がなくなってくるので、逆に会社へ行くのが楽になる。
自分が望まなくてもREせざるを得ない状況になることもあり得る。その時の備えとしても資産が必要。
などというお話がある中、全体を通して私が一番共感したのは山崎元さんのご意見で
早期リタイアすることで人的資本への投資が損なわれることがあるのでは?
FIREのために生活費を切り詰めるのと自分のために使うのとでは、18年後違う人間になるのでは?
45歳から60歳以降のセカンドキャリアを考える。遅くなるとセカンドキャリアの選択肢が狭まる。
55歳でやりたいことなくREするのなら人生暇だろう。
やりたいことがあるのであれば早く経験、学習をするべき。
REするよりは自分がやりたいことをやるんだ….等々
というお話はこれから先自分がやりたいことで70台まで現役でいたいと考えている私にはピタリとはまり、うなずけることが多いお話でした。
登壇された方々とはレベルの差が大きいのですが、収入額の多寡を気にすることなく、将来自分がやりたいことをやれて生きていけるように、資産を増やしていき、かつ自身もまだまだ学び、成長していかなければならないと刺激いただけたと思います。
来年こそは会場で!
第4部は今回の登壇者の方がたに「なんでも聞いてみよう!」のコーナー。
山崎さんへのセカンドキャリアの考え方や、
みなさんへ健康への投資になにをやられているかのご質問。
趣味の高額商品を購入する際に奥さんを説得する方法は?の問いに対するWTANKOさんの
「奥さんにも同額の価値のものをプレゼントする!」という即答にはなるほど!と目から鱗でした。
give&takeですよね。
楽しい質問コーナーもあっという間に過ぎ、気づいたら終了予定の21時30分に。
最後のご挨拶された実行委員長のセロンさん、2年ぶりに開催が実行できて感極まりながら「来年この場で会いましょう」と話された言葉に私もグッと来てしまいました。
まるで宝物のような2時間半でした。
それに加えて思いを一つにする人たちとお酒を飲み語らいあう時間があればさらにその時間は輝かしいものになりえるでしょう。
来年こそはそのような時間が持てるような状況になってほしいと切に願います。
実行委員会の方、ご登壇された方々へ。
コロナ禍の中でも実行される判断をしていただき、ここまでのご準備に運営、ご苦労もあったかと想像しますが、楽しいだけでなく、人生の学びになる時間を作っていただき、本当にありがとうございました。
ラジオもやっています。よかったら聞いてください。
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