こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
本日は先日SBI証券、三井住友カードから発表されたクレカ投資積立上限10万円のポイント付与条件を受けてのり家の場合はクレカの使い方をどのように対応すればいいのか考えたのでそのお話をしようと思います。
意外だったのですがのり家の場合は条件改定後もプラチナプリファードでの積み立てを継続していくほうがよさそうな結論に達しています。
クレカ積立上限10万円のポイント付与率
2024年からはじまった新NISAはこちらを読んでくださっている多くの方々のご存じの通り、つみたて投資枠年間上限が120万円月間10万円に引き上げられました。
それと同時に積立に対してポイントが付与されるクレカ積立決済も、2024年1月時点の法令ではクレジット会社の支払いサイクルによって月間上限5万円までしかつみたてられなかったものに対して、今年の1月に鈴木財務大臣が閣議後記者会見でどのクレカ会社も上限10万円まで引き上げられるよう3月に公布、施行する準備を進めていると発言。(金融庁HP「鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要」)
そして今月3月8日内閣府令の改正が行われ、クレカ積立上限10万円引き上げがどのクレジット会社でも行うことが可能になりました。(金融庁HP「「金融商品取引業等に関する内閣府令」及び「金融サービス仲介業者等に関する内閣府令」の改正(案)に対するパブリックコメントの結果等について)
すかさず動いたのは楽天証券です。
おそらく施行と同時にリリースできるよう準備していたのでしょう。
内閣府令の改正と同日にクレカ投信積立上限10万円対応を表明し、同時に「クレカ積立上限10万円キャンペーン」を発表します。
それに対しSBI証券、三井住友カード側は上限10万円に対応することの表明のみで、「積立設定可能額引き上げの実施時期や、引き上げ実施後のポイント付与率など各種条件については、決定次第、速やかにご案内する」、という表現に留め、楽天証券の後塵を拝する形になってました。(SBIホールディングスHP「クレカ積立上限額10万円への引き上げのお知らせ」)
とはいえSBI証券で三井住友カードプラチナプリファードで積立をすれば上限5万円に対し、5%の付与があるという高レート。
SBI証券とプラチナプリファードユーザーの私としては、楽天証券との熾烈な口座獲得争いのさなか、まさか条件を落としてくることはないだろうという期待値を込めて、SBI証券の発表をいまかいまかと待ち受けていたのです。
SBI証券、三井住友カード側の発表内容
そして2024年3月22日 SBI証券、三井住友カードの双方からクレカ積立10万円ひきあげについて設定時期とポイント付与率変更のお知らせが発表されたのです。(「クレカ積立上限額10万円への引き上げに伴うポイント付与率および設定可能日のお知らせ~「三井住友カード つみたて投資」クレカ積立上限額10万円引き上げ記念キャンペーン!を開催~)
まずは「2024年5月買付分から2024年10月買付分までの「三井住友カード つみたて投資」キャンペーンについて。これまで上限5万円まではポイント付与率5%だったものを期間限定で同じレートで上限10万円まで引き上げるというもの。
半年間は月間10万円分クレカ積立をしてくれたら月間5,000ポイントあげるよ、という大盤振る舞いの内容で文句のつけようがありません。
気になるのは、キャンペーンが終わったあとあどうなるかですが、以下の通りになります。
あれ?5%どこ行った…?
それに付与テーブルも階段式の複雑なものになっています。
これ以上の詳細は下記HPを見ていただきたいのですが、カードごとに諸条件もかわっていきそうです。(三井住友カードHP「「三井住友カード つみたて投資」サービス内容改定のお知らせ」)
プラチナカードといえども積立額の5%も付与するサービスを受けられるのはSBI証券×三井住友カードのみです。投資すると同時に5%の利益が確約されるバグ企画ですし、新NISA開始のタイミングで想定以上の人数がプラチナプリファードでの積立をはじめて、収支が苦しくなったのでは、と想像します。(5%付与をあてにして他証券から移管してきた人からすれば騙された感じも持つのでしょうが)
とはいえサービス提供側が提示してきた内容は文句を言ったところで覆るものではありません。
やるべきことはこの条件下で我が家の場合の最適解を探り、対応していくことでしょう。
クレカ利用のシミュレーション~のり家の場合~
先述した通り、家族全員証券口座はSBI証券ですし、銀行口座も三井住友銀行のOlive、または住信SBIネット銀行、もらうポイントはVポイントからTポイントへ集約し(4月22日から統一されます)ウェル活やANAマイルとして使っているというどっぷりSBI=三井住友経済圏に浸かっている我が家ですから、今回の改定を受けて他社経済圏、証券へ移る、という選択肢はありません。
あくまでSBI証券で積立をおこなっていく中でどのようにしていくか、という方針になります。
そこでのり家の場合どのような選択をすればいいか、三井住友の各カードに日々の支払いを集約、毎月10万円の投信積立をした場合のシミュレーションを行いました。
前提条件は次の通りにします。
・2024年-2025年の3年間でシミュレーション
・のり家の年間クレカ払いは300万円と想定(2023年実績は285万円)
・10月までの「三井住友カード つみたて投資」キャンペーンについては参加する。
・プラチナプリファード以外に修行を終えて年会費がかからない三井住友カードゴールド(NL)、Oliveゴールド、JQエポスゴールドカードを持っている
・ポイントアッププログラム加算分はほぼ同率と考えシミュレーションに入れない
まずはシミュレーション①このままプラチナプリファード利用を継続した場合です。
「クレカ積立」分で大きく差がついてきます。
次に10月のキャンペーンが終わったあとにプラチナプリファードを解約。
11月からゴールド3枚を使いまわしていく場合のシミュレーション②です。
この場合2025年から入るポイント数は減りますが、プラチナプリファードのままだと毎年12月(私のカードの場合)に発生する年会費33,000円がかからなくなるため、3年間トータルではシミュレーション①よりも収支がよくなります。
ただこの場合プラチナプリファードの支払い100万円ごとに10,000ポイントがもらえる継続特典がもらえません。年会費を払って翌年2月に30,000ポイントの継続特典をもらってから解約するパターン③だと次になります。
継続特典をもらってもそれ以上の金額の年会費を払わないといけないので当初の予想通り、シミュレーション②がいいように見えます。
ここまで計算して今年のキャンペーンが終わった後は、プラチナプリファードからゴールド3枚使いまわしに変更が最適解だなと思ったのですが、ここでちょ、待てよ。となりました。
プラチナプリファード継続でもいいかも
というのも我が家ではポイントをウェル活やANAマイルへ集約し1ポイント=1円以上の価値で使う方針を持っています。
ところが上記の計算は1ポイント=1円で計算した場合で、シミュレーション①だとプラチナプリファードの年会費の負担が大きく影響するようになっています。
しかし、もらうポイントに1.5倍の価値があるのであれば年会費負けの影響が小さくなるのではないか、という考え方です。
ちなみにT(=V)ポイントによるウェル活は今年の8月で終了ですが、9月以降でもVポイントを等価でWAON POINTで交換できることができるので、9月以降もウェルシアでポイントの価値が1.5倍のウェル活が可能です。
ここで先ほどのシミュレーションのポイント部分に1.5倍をかけてみるとこうなりました。
以上3年間のシミュレーションを比較すると①と②では750ポイント程度の差にしかなりません。
①は現行の設定のまま変わりないのですが、②は3枚のゴールドカードクレカを使いまわす前提です。100万円使うごとに別のカードへ支払い方法を設定しなおす手間と事故が起きる可能性を考えれば、750円程度であればプラチナプリファードのままの継続でもよさそうです。
またこの場合現行の条件が継続するのであれば、4年目以降はさらに差がつき①のお得度は広がっていきそうです。
と考えた結果、現状の我が家ではクレカ積立上限10万円引き上げの条件変更に対し、しばらく様子を見ながらもいったんプラチナプリファード継続でいこうと思います。
まあ、などと計算したところで今後何年もSBI証券、三井住友カード、ウェル活、ANAの利用条件が現状のままなはずはありません。
なにせ今回のシミュレーションも前回から4,5か月で覆ってしまったのですから今やっているシミュレーションも所詮砂上の楼閣だということはわかっています。
しかし、我が家の資産運用がインデックス投資で最初に設定すればあとは自動的に積みあがっていって特にやることがない分、自分自身の楽しみとしてポイ活をあれこれ考えるのは楽しいものです。
奥さんからも「ポイ活はのりの趣味」と言われていますし、年齢的にもいい脳トレになっていると思っています。
今後もこうしたことをあれこれ考えていくことでポイ活を楽しんでいきたいと思います。
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