こんにちは のり(@noriyusaku1128)です。
今回はファイナンシャル・プランナー(FP)について私が考えていることをお話したいと思います。
私はリタイア後お金の相談ができるFP業に就きたいと考えています。
FPとは
そもそもFPとはなんでしょうか?
日本FP協会のHPにはFPはこのように定義づけされています。
「人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を『ファイナンシャル・プランニング』といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
つまり家計の相談役と言っていいでしょう。
自分が望む人生を生きていく上で誰もがお金のことを考えなければいけません。
ただ貯蓄をするだけでなく、上記のFP協会のHPにあるように、税制、社会保障、年金と言ったお金にかかわる法律や制度を理解するための膨大な知識が必要となり、また貯蓄でカバーできない部分をいかにして投資や保険で賄っていくかという解決策も知っておく必要があります。
日常の生活を生きていくことで忙しくて精いっぱいな日々の中で、そうした勉強を一からはじめるのも難しいでしょう。
顧客に代わって知識を習得し、顧客の目指したい人生を実現するためのサポートをしていく、それがFPの役割だと考えます。
では、私はなぜFPになろうと思ったのでしょうか。
まずは「資格」としてのFPというものがあります。ここではFP制度の詳細な紹介は割愛しますが、国家資格として1級から3級までのファイナンシャル・プランニング技能士という資格があり、私は2級まで取得済です。
そういう意味では私はすでにFPと名乗る「資格」は持っています。
しかし、私がなりたいのは、実際にお客様のお金の相談を受けてサポートをしていく「業」としてのFPです。
以前ブログ記事にした「投資をはじめてからの私とお金について」で40歳を境に、お金のことを考えはじめ、投資や家計の改善を行い、FP資格を取得したことを記事にしました。
自分自身の知識が増えてくると気になってくるのが、会社の同僚など周囲の人たちの言動でした。
「(遺族年金の話をしていて)のりさん生命保険のほかにもそんな保険に入っているの?」
(いえ、あなたも入っているのですよ)
「(会社の数字は強いのに、家計には無頓着)いや、だって仕事だし」
(家計のことを考えるほうが優先順位高くないのかな)
「(お金のことはこれまでなんとかなってきたし)なんとかならないんですかね?」
「(私と同い年当時48歳)老後資金が足りなくて、なにかいい投資商品はないですか?」
「(お子さんがいないDINKS家庭の同僚)ひと月の保険料が8万円くらいかかってますね」
「完全お小遣い制です。家計は奥さんが管理しているので、今うちにいくらあるのかわからないんですよ」
等々・・・・
しかし、きっと私もお金の勉強をしなければきっとそうだったのだろうなと思います。
日本人は学校教育で「お金の勉強」をしてこなかったとよく言われます。
お金は汚いものだから、子供にはお金の話をしないと。
なぜそういう文化が醸成されたかは私も調べたことはないのですが、推測するに
高度経済成長期において、国民のほとんどがエレベータ式に進学し、
就職後も終身雇用制、年功序列制に守られて給料は右肩上がり、
銀行に預けるだけで5%を超える金利を得ることができ、
結婚して家庭を持ち、マイホームを建て、
60歳過ぎたら退職金と年金で暮らすことができるという、
誰もがレールに乗っていればお金の心配をすることなく人生を終えることができる時代の中ではあえて「お金の話をする」ということは、失礼にあたる、という風潮になったのでしょう。
そして親世代からそのような教えを受けた現在の30代~50代の世代がまだ変わり切れていないのだと思います。
けど今の世の中は私たちの親の世代とは違います。
多様性の時代に考えるべきこと
私たちの親世代が過ごしたモデルケースは終わりをむかえつつあります。
社会の形は変わり、現在は多様性の時代となっています。
家族構成・・・独身?結婚?DINKS?将来の子供の数は?二世帯?
教 育・・・私立?公立?大卒?専門学校卒?
居住地域・・・都会?田舎?海外?
住 宅・・・持ち家?賃貸?家賃は?
収 入・・・現在収入、専業主婦?共働き?今後の昇給見込みは?
金融資産・・・現在資産額は?これから積上げられる余裕はあるか?
仕 事・・・正社員?フリーランス?公務員?自営業?国内企業?外資系?
会社制度・・・会社に退職金・企業年金制度はある?ない?
副 業・・・本業以外に収入になるものがある?ない?
ちょっと考えただけでも以上のような多くの選択肢が考えられます。
これからは「誰もが同じ」ではなくなるのです。
人生はどこの家庭でも大差ない画一的なものではなくなり、一人一人が自分自身の人生を歩むことになる、オーダーメイドになっていくのだと考えます。
しかし私はそれを不幸なことだとは思いません。
むしろそういう時代だと自ら気づき、行動している人にとっては、自分の思い通りに生きていくことができるということですし、よほど個人としてやりがい、生き甲斐を感じることができる世の中になっていくのではないかと思います。
そういう多様性の社会になっているのであれば、人が生きていく上でのライフプランもそれに付随するマネープランも画一的なものではないはずです。
ネットで調べても正解はない自分だけの答え。
それを導くため多くの知識や事例の引き出しを持っている相談役であるサポート役
これからの世の中において、ファイナンシャル・プランナーの存在はより重要なものになると考えます。
目指したい姿
冒頭にも述べましたが、私はお金の相談ができるFP業になりたいと考えています。
私のアイデンティティとして「人の役に立ちたい」というものがあります。
先に書いたような周囲の人たちの現状を見て考え、さらに昨年はじめたTwitterで思いを同じくする同志の皆さんから多の刺激を受ける機会をいただくことで、思いを深めることができました。
自分が興味を持ち、勉強している分野をさらに磨くことで、お金の相談を受けて、人の役に立つことができないかということをです。
現状としては一部のFPを除いて、保険代理店や住宅展示場で商品販売に紐づくFPが多いようです。
先日私の同僚も
「住宅展示場で相談デスクを構えているFPから『私は独立系のFPですから公正な目でご提案できます』と言われて、住宅を売りつけられそうになった。住宅展示場で相談を受けていてハウスメーカーからお金をもらっているんだから、公正な提案ができるわけがないじゃん」
と言っていました。
実際まだ日本自体が「お金の相談」にお金を払うという雰囲気がないため「相談業」だけでマネタイズすることは難しく、著作や講演で収入を得ることができる著名なFPを除くと、商品を販売することのマージン収入で収入を得ている方が多いのだろうと思われます。
なので、私が「業」として活動をはじめたいのは10年後の私が60歳になってからと考えています。
・まだ子供も小学生でこれからの学費を貯めることが必要なため、しばらくは定期的に給料を得ることができる現在の職を続けていく必要があること。
・パートで介護職をしている奥さんが正社員になる予定があるため、10年後には収入の見通しがつく見込みであること。
・10年後には現在よりも資産を増やすことができており、フリーで活動する余裕ができる見込みであること。
・10年の間に知識と経験を深めていくことを意識して行っていくということ。
以上の理由から10年のスタートに標準を合わせています。
10年後に向けて私が準備しようと考えていることは大きく2つです。
①1級FP技能士の資格を取得する。
②相談者の信頼を得られるだけの人間性を身に着ける。(経験値を上げる)
①は多様な相談を受けるためにはその引き出しも多く持つ必要があり、知識を幅広くかつ深める必要があります。FPの知識は1級と2級と大きな差があり、その資格を得るための勉学を進める中で自分の知識を深めていきたいと考えています。
そして私がもっとも重要と考えているのは②です。
金融商品を販売するだけであれば相談者から信頼を得ることはそれほど必要はないかもしれません。
しかし相談者が自身のオーダーメイドのライフプランを作成し、実行に移してもらためには、相談者自身が十分納得して能動的に行動してもらう必要が出てきます。
そのためには相談者とFPの信頼関係が不可欠になると思います。
「この人の言うことなら」と相談者が思ってもらえるだけの人格、人間性を備えたい。
そのためには10年後に「業」としてスタートする前にも無償でお金についての相談を受けて経験値を上げていきたいと考えています。
お金の相談ができるFPになる
私が考えるFPについてお話してきました。
以上の姿を思いついたのは48歳になってから。
10年間の準備を経て60歳からスタートさせる計画です。
ひと昔前であれば遅すぎるスタートなのでしょうが、「人生100年時代」と言われている現在、60歳からでも人のお役に立てることのできる年齢だと思います。
ちょうど二人の子供たちも社会に旅立つ年ごろで、セカンドライフをはじめるにはちょうどいいころ合いです。
この年齢になっても未来のことを考えるとワクワクできます(笑)
まだまだ黄昏れることなく、幸せな未来の実現へむかって進んでいきたいと考えています。
ラジオもやってます。よかったら聞いてください。
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