こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
この7月~8月株価の調整が入る前にたまたまリバランスできたことのお話をしようと思います。
7月初旬の娘の発言に端を発し、リバランスができたことは僥倖でした。
これまで長期投資を実践してきた先輩方の多くが言う「好調な時ほど資産運用の見直しをしましょう」という言葉の正しさを再認識できています。
マネー会議での娘の一言
私「6月も株価の好調さは変わらず。我が家の資産も過去最高額を越えました!」
娘「でもこれから株価が下がる時がくるでしょう?現金増やしておこうよ。いつ低くなってもいいように対策しておかないと」
2024年7月7日に行われたのり家マネー会議での会話です(「第36回 のり家マネー会議を開催したことについて」)
2022年からはじまった円安基調、割安で買われる日本株の高騰、アメリカ半導体企業の好調さがあいまって2024年前半の株価は絶好調。
直近6か月の間に5回も過去最高額を更新する右肩上がり、我が家のリスク資産の伸び率は2023年度の年間で+23% 2024年も6月までは+17%。この1年半のトータルでは+38%というすさまじい伸びを見せていました。
投資歴を14年を越える私もこのままたいした波瀾が起きることなく資産は増え続けるではないかとつい錯覚してしまいそうな好調さです。
しかしです。
私が組んでいるポートフォリオによる期待リターンは年間7%程度と考えた時、現状の評価額は期待を越えた数字=バブルな状態になっているのは明白でした。
期の途中でのリバランスを考える
2024年新NISAがスタート。年初に特定口座の資産を現金化し、NISA枠に移し替える作業を行っています。我が家では同じタイミングで資産のリバランスをしており、今年も増えすぎたリスク資産をリバランスするなら2024年年末~2025年年初かなと漠然と考えてました。
しかし冒頭の娘の一言で思いなおします。ドル円は161円と37年ぶりの円安水準、日経平均も42,000円と最高値更新と天井感があるように思えました。
この先は我が家では夏の家族旅行、息子の歯科矯正とまとまった出費を控えてます。
先述した通り我が家のリスク資産は年間の期待リターン7%に対し、半年で+17%の伸びですから、ここで利益の一部を利確して予定している出費に備えるとともに無リスク資産の比率を上げることにしたのです。
はじめての国債
7月17日にリスク資産のうち7%程度を利確。
今年の後半で使う見込みがある金額については住信SBIネット銀行に移しました。
それとは別に無リスク資産の比率を上げる分についてどうしようか少し考えました。
これまではしばらく使う予定のない無リスク資産はオリックス銀行など金利の高いネット銀行の定期預金に預けていたのですが、今回はじめて国債を買ってみようと思ったのです。
理由は非常にシンプルで日銀のゼロ金利政策解除にともない国債の金利水準も上がってきて来ていて、7月前半時点の変動10年型国債の金利は私が確認した範囲ではネット銀行の定期預金を上回っていたからでした。
この時点で日銀が政策金利を上げていく可能性は高いだろうという予測があったので、国債金利も今後さらに上がっていく可能性があると考え、今回人生はじめての国債の購入に踏み切りました。
リスク資産の売却により増えた買付余力を使い、メイン証券であるSBI証券で変動金利型10年満期国債を購入しました。結果13%程度だった我が家の無リスク資産比率は20%まで上がっています。
資産配分の見直しは好調な時にこそ
さて、そのあとです。
先ほど資産が増えていく要因として「円安、日本株の高騰、アメリカ半導体企業の好調さ」と書きましたがその直後、そのすべてが逆回転しました。
アメリカの利下げ見込みと日銀植田総裁の利上げ発言による急激な円高、アメリカ半導体企業株価の反動による下落、それらによる日本企業株価の下落です。
7月11日に42,000円を越えていた日経平均株価は8/2現在で約36,000円と15%ほど下げました。
外国株の評価額を押し上げていた為替もドル円=161円だったのは146円代となっています。
我が家のリスク資産は20日間で11%程度の減少。
私のポートフォリオは日本株比率が高めなのでオルカン1本より日本株の影響受けやすのですが、それでも事前にリバランスをすることができたので、総資産額で言えば8%程度ほどの減少で済んでいます(8/2時点)
とはいえ直近では2020年3月コロナショック以来の短期間での大幅な資産減ですから、このような局面では支出見込みの現金化も資産配分のリバランスもできなかったのだと思います。
そういう意味では7月初旬の娘の発言に端を発し、リバランスができたことは僥倖でした。
これまで長期投資を実践してきた先輩方の多くが言う「好調な時ほど資産運用の見直しをしましょう」という言葉の正しさを再認識しています。
年の前半は運用成績が絶好調だった2024年の後半は、このままだらだらと値下がりが続くのか、どこかで下げ止まりまた反転していくのか、アメリカ大統領選挙、東欧、イスラエルの戦火の行く末もあり神様でも予測が難しい状況でありますが、無リスク資産の厚みを持たせることができた安心感をもって引きつづきインデックスファンドの運用を続けていきたいと思います。
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