稲妻が輝く瞬間に市場にい合わせることについて

投資

こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

今回バイ&ホールドで長期投資をしたほうがいいと改めて考えたことをお話したいと思います。

「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせないといけない、それを強く実感した1年だったと思います。

安く買って高く売る

先日 twitterのタイムラインに流れてきたとあるつぶやきがありました。

私は元々のつぶやきは見ていないのですが、主旨としては

「こつこつと積立をするよりも、暴落前に売却し、下がってから買いなおすほうが利益が大きくなると思う。」

というものです。

これに近い発言を、私は会社の同僚との会話でも聞いたことがあります。

私の会社では企業年金として確定拠出年金 いわゆる法人DCを導入しています。

確定拠出年金のメリットの一つとして、運用中でも資産配分の変更を手数料なしで行うことができる「スイッチング」があります。

22歳から60歳まで確定拠出年金で積立を行うとして、若いころは比較的リスクの大きい株式投信中心に運用していたものを、定年が近づくにしたがい利益の確保のために、リスクの小さい債券や預金などに同額で入れ替える時などに使われる仕組みです。

私の会社では導入時に簡単な説明があったきりなので、おそらく多くの人が値動きのない無リスク資産での積立を行っていると思われますが、その同僚はスイッチングの仕組みに気づき、積極的に商品の入れ替えを行っていました。

その同僚と会話をしている時に、先ほどのtwitterで流れてきたつぶやきと同じような

「高くなってきたと思ったら預金に、暴落したら株式に、スイッチングすると儲かるよね。」

という発言があったのです。

投資をはじめてまだ日が浅かった私は「そうか、そういう手があるか」

と素直に思い、タイミングを見計らってスイッチングをしてみようと試みましたが

できませんでした。

そろそろ高値だからと売ったところで、その後も値上がり続けたら?
底値だと思って購入したあとも、値下がりを続けたら?

その2点で迷い続け、株価の値動きに見越してスイッチングすることが結局できなかったのです。

コロナショックによる株価暴落で考えたこと

特に去年から今年にかけては、未来を見通すことなんてできないと実感した1年でした。

グラフを見ながらそれを確認していきたいと思います。

こちらのグラフは2020年2月から2021年3月までの我が家の投資信託等のリスク資産についての値動きです。

2020年2月を100%にした場合の指数の変動として表現しています。

2020年1-2月からコロナウィルスが全世界で猛威をふるいはじめ、2月下旬に株価の急降下が起こります。

いわゆるコロナショックと呼ばれるものです。

アメリカの代表的な株価指数NYダウは連日1,000ドル近く値が下がり、狼狽売りを抑止するために株式の取引が停止されるサーキットブレーカーが発動するも、とどまることなく値下がりが続いていきました。

3月16日にはNYダウは18,000ドル代になっています。
私のリスク資産額も▲30%までダウンしました。

このころの私の心象風景は次のようなものになります。

リーマンショックの時も株価が元の値段に回復するまでに5年かかった。
心が折れそうな値下がりが続いてるが、逆にこれからが仕込み時。
次の景気上昇期の波に乗れるよう、安くなった投資信託を積立で買い続けよう。

しかしそのような思いに反し、3/16を底に株価は反転し、わずか4か月間で元の価格に戻るくらいのスピード感で値上がりしていくことになります。

こなかった2番底

とはいえコロナウィルス自体が沈静化したわけではなく、世界経済の停滞は続いており、株価の上昇は不自然なものとして捉えられていました。

この時期にtwitterの話題になっていたのは

2番底は来るのか?来ないのか?

ということです。

前回のリーマンショックの際の経験と照らし合わせると、そのように危惧するのもやむを得ないと思います。

「投資の森」より「リーマンショック時の日経平均チャート」

リーマンショック時の株価チャートを見返すと、底から反転して上昇の流れかと思いきや、また下落するという動きが繰り返されています。
今回も同様の動きになるだろうという予測を多くの方が持たれていたかと思います。

しかし今回 2020年中に2番底はやってきませんでした。

それどころか2020年7月にほぼコロナショック前の水準の価格まで戻ったあとも、あっさりとそこを突き抜けて、さらに上昇を続けています。

2020年秋-冬ころは

「この株価の上昇はおかしい」「実態経済が伴っていない、バブルだ」

と言う声も上がっていましたが、2021年に入ってからも上昇は続き

2021年4月9日時点でNYダウは 33,800ドルと過去最高値を、日経平均29,700円代になっています。

前回のリーマンショックの反省から、各国が積極的に財政出動を行い、景気を支えていますし、全世界でワクチンの接種もはじまっています。

世界は昨年3月に起きたパニック状態から立ちなおりつつあり、その視線は「アフターコロナ」に向けられているのだと思います。

「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせる

ここで私のリスク資産の推移を再掲します。

2021年3月現在 一番底だった昨年3月と比べて162%の伸びですし、コロナショックで落ち込む前と比べても119%の伸びになっています。

仮に昨年10月ころに「そろそろ高値だから、2番底に備えよう」とリスク資産を売却していたら、その後の伸びの恩恵を受けることはできず、買い戻すタイミングも逸してしまっていたと思います。

この1年間 このような値動きになるとは全く予想できませんでした。

しかし、昨年3月のコロナショックのさなか、または昨年10月に株価が戻ってきたとき、余計な売買をすることなく、長期投資をするという当初の方針の通り、市場に居続けたことがこのような数字につながっていると考えます。

インデックス投資の古典的書籍である「敗者のゲーム」には有名すぎる次の内容が書かれています。

過去72年間でベストの5日間に市場に居合わせないと利益が半減することを示した上で

「長期的に見て投資家が失敗する原因の一つは、激しい下げ相場にパニックに陥り、上記のような最大の上げ相場に参加する機会を自ら放棄してしまうことだ。この教訓は明らかである。投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない。」(「敗者のゲーム」チャールズ・エリス著 鹿毛雄二訳 日本経済新聞出版社)

自分のリスク資産の推移を確認することでこの教えの大切さを実感できた、2020年3月のコロナショックからの1年間はそんな1年だったと思います。

ラジオもやっています。よかったら聞いて下さい。

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