レバレッジ投資商品に思うことについて




投資
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

今回はこの一年弱の間よくも悪くも投資業界の話題になっているレバレッジ型の上場投資信託について私が感じたこと思ったことをお話しようと思います。

私はレバレッジファンドを我が家の保有資産のポートフォリオに加えることは当初定めた方針からはずれること=家族の資産を守れない可能性が高まること、と考えました。

2021年人気だったレバレッジ上場投資信託商品

日々の基準価額の値動きがベンチマークしている指数の値動きのn倍(2倍であったり3倍であったり)程度になることを目指している「レバレッジ型上場投資信託商品」

昨年2021年はコロナショック直後から続いていた株価の上がり調子にあいまって「これだけ株価が上昇しているのだからそこにてこの原理をかければ指数以上のリターンを得ることができる」

と夏ころからSNS上でも多く見かけるようになりました。

その中でも人気だったのがアメリカのナスダック市場に上場している時価総額の大きい非金融業100社の株式で構成される株価指数「NASDAQ100」の2倍程度の値動きを目指すとしている「iFreeレバレッジNASDAQ100」

通称「レバナス」です。

運用会社である大和アセットマネジメントは「ツミレバ 常識にとらわれない新しい投資の常識」とうたいITバブル崩壊前の1996年6月から2021年8月末までレバナスを毎月定額で積み立てていれば元本800万円が約1億8000万円まで増えていたとのシミュレーションを示しており、それに呼応するようにYoutubeやSNSでも「指数の倍のペースで資産が増えて行くレバナス」を勧めるインフルエンサーが多く登場しました。

それはただネット上の話と思いきや、昨年秋たまたま本職の仕事がらみで縁あって証券会社の方とお酒を飲む機会があったのですが、その方も「今一番売れているはレバナスです」と言っていたくらいでしたから、さほどSNSにどっぷりはまっていない人からも注目されていたのだと考えられます。

レバナスの設定来の総資産額推移を見ているとコロナショック直後からの基準価額の上昇に対応するように総資産額も右肩上がりに増えて行き、2021年10月くらいからは特に鋭角的に資金流入しているのが見て取れます。

まさにこの頃は基準価額もコロナショック直後の3倍近い値をつけて絶好調。

嘘か誠か、SNS上では流行りに乗り遅れるなとばかりに学資保険を解約したり、つみたてNISAで運用しているファンドを売却してレバナス購入資金に充てるという勇ましい声が次々とあがり、比較的オーソドックスなインデックスファンドが上位に入る傾向にあるその年の人気ファンドの投票「ファンドオブザイヤー2021」でも5位に入る奮闘ぶりでした。

ところがです。

大和アセットマネジメント「iFreeレバレッジNASDAQ100」HPより 青線が基準価額推移 オレンジ面が総資産額

「レバナス」の基準価額 年初来から53%

2022年に入りインフレを抑制させるためのアメリカの金利引き上げ、ロシアのウクライナ侵攻による物価高などが重なり、前年までのアゲアゲ調子とは一転株価は下がり基調に転じます。

それに伴いレバナスの基準価額も下落 一日あたりの値動きが指数に対し2倍程度になることを目指している(実際には2倍にはならないのですが)ファンドですので上がり相場には強いのですが、下がり相場での落ち込みは大きくなります。

2022年1月4日時点で42,451円であった基準価額が直近の5月27日には22,533円まで53%に落ち込みました。

今年の年初に100万円分購入したレバナスが5か月たらずで53万円になったということです。

積立てであればここまでの落ち込みにはならないでしょうが、昨年秋-冬にかけての総資産額の増え方を見るに先ほどのSNSでのつぶやきのように一括で多額の購入した人も少なくはなかったのだろうと思われます。

インフルエンサーの言葉を信じ、将来の資産増を期待してレバナスへ財産をつぎ込んだ方々です。

一部のインフルエンサーはまだ頑張ってますし「今が底だからここで買っておけば反転した時にお金は倍のスピードで増えて行く」と声をかけたりしているようですが、さすがにSNS上では昨年のような威勢によさは影を潜めました。

理屈ではそうかもしれませんが、さすがに50%近いマイナスともなるとメンタルがやられます。それにまだ底ではなく、しばらくさらに落ち続けるかもしれません。

元本を数百万円単位でわった金額で損切したとの報告も見られます。言っていることが本当であれば、何年もかけてコツコツ貯めてきた子どもの学費であったり、老後資金にする予定のものをです。

レバナスの狂騒を見て思うこと

私自身で言えばレバナスをはじめとするレバレッジ型上場投資信託が人気を博していた際にも、自分の方針に従いこれまでと同じ配分で先進国、新興国、日本の株価指数に連動するインデックスファンドを買い続けており、積立対象をレバレッジ型ファンドにしたり、持っているファンドを売却してレバレッジ型ファンドを新たに購入しなおしたり、ということはしていません。

私は自身の「リスク許容度」の範疇の中で投資を行っており(「今さら人に聞けないリスクの計算について」)、明らかにその範囲を超えた値動きするであろうレバレッジファンドを我が家の保有資産のポートフォリオに加えることは当初定めた方針からはずれること=家族の資産を守れない可能性が高まること、と考えるからです。

事実今年の下げ相場の中でも我が家の資産は一番いい時と比べて5%程度の下落幅でとどまっており、まだなにも心配はしていない平常運転な状況です。

しかしこの5か月近くで投入資金の半分を失った人にしてみれば「インフルエンサーの言葉に乗って投資に失敗した。ギャンブルだった」と言うイメージを持ったまま市場から退場する人も多く出てくるのでしょう。
そのご家族にも「家族が投資に失敗してお金を無くした」という負のイメージが植え付けらることになりそうで、それは悲しいことだと思います。

商品特性としてレバレッジ型ファンドは本来長期投資に向いているものではありません。「iFreeレバレッジNASDAQ100」の「交付目論見書」の中にも「一般に、NASDAQ100指数が上昇・下落をしながら動いた場合には、基準価額は押下げられることになります。」と明記されています。

そもそも市場は上げ下げを繰り替えすランダムウォークをするもの。と考えるとレバレッジ型ファンドは長期で運用すると「基準価額は押し下げられる」傾向にあるということなのだと判断できます。

また目論見書の同じ部分では対象指数が上昇した場合、下落する場合の4日間のシミュレーションが掲載されていますが、たった4日間だけでも指数の値動きの仕方によってレバナス自体の値動きも大きく変わることが示されています。それが長期にわたるとどれだけ予測不能なものになるか想像できるというものです。

つまり世界経済の成長によりそって自身のリスク許容度の範疇で長期にわたり資産運用していくという原則からは大きく外れる特性を持った商品である、と言えるでしょう。
日々の株価の値動きを見ながら売買をして利益を狙う、短期投資向きの商品であるのだと思います。

ただそうした商品が長期投資でも大きなパフォーマンスを得られる魅力的な商品であると喧伝され、多くの人が長期投資のつもりで購入されて、含み損を抱えている人が多くいらっしゃるだろうという現状です。

以上のことを思うと新しい投資を検討する際には、メリットだけではなくデメリットにも目を向けて、悪い方向に向かった場合、それが自分のリスク許容度の範囲におさまるかの見積もりを事前にしておくことが大事であると改めて思います。

その上でその商品が自分の目的に沿ったものであるかの判断をした上ではじめるべきでしょう。それが自身の大事な資産を守りながら増やしていく方法なのだと思います。

投資についての自分の軸をしっかりもっていたいですね。

声高に情緒的に訴えかけてくるインフルエンサーの声に惑わされないように。その人たちは我々の資産の増減には何一つ責任を持ってはくれないのですから。

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