こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。
この7月私はマネックス証券の口座で保有していた投資信託群をSBI証券の口座にまとめるため移管手続きを行いました。今回はその移管手続きについてお話しいたします。
私に万が一があった場合の残された家族のやりやすさを考え、また預けた場合にもらえるポイントの多寡を比較したときに、SBI証券にまとめたほうがいいと判断し、今回移管を実行しました。
最初に作ったのはマネックス証券口座
2010年私がはじめて開いた証券口座はマネックス証券ででした。
私がインデックス投資をはじめるきっかけになる著書を書かれていた内藤忍氏が、マネックス証券設立に参加されていたので他の選択肢はあまり考えず、おのずとマネックス証券で口座を開いています。
そこからインデックスファンドの積立て投資を開始するのですが、2014年にNISAがはじまった時に私たち夫婦がNISA口座を開いたのはSBI証券でした。
その後子ども達のジュニアNISA口座を開いたのもSBI証券です。
そこでマネックス証券にしなかったのは私が住信SBIネット銀行の各種サービスの便利さを気に入っていて、その頃すでにSBIネット銀行をメインバンクとして使っていたので、ハイブリッド預金で銀行預金との連携が簡単にできるSBI証券のほうが使い勝手がよかったためでした。
それ以降マネックス証券での積み立てを止めて、夫婦での一般NISAでの積み立てはSBI証券のNISA口座で行うようになり今に至ります。
マネックス証券で積み立てていた分はマネックス証券の口座にいれたまま運用を継続していました。
マネックス証券口座で運用していた銘柄は
ニッセイ日経225インデックスファンド 評価損益+158.6%
eMAXIS先進国インデックスファンド 評価損益+219.7%
eMAXIS新興国インデックスファンド 評価損益+67.7%
eMAXIS国内リートインデックス 評価損益114.8%
eMAXIS先進国リートインデックス 評価損益134.8%
の5銘柄(評価損益は2022年7月23日現在)
このうち例えばeMAXIS先進国インデックスなどは後発の「slimシリーズ」ではないので信託報酬料率0.66%と現在の水準と比べれば大変高いものだったりするのですが、いまだリーマンショックの傷癒えぬうちから積み立ててきた投資信託たちは12年間で十分育ち、5銘柄トータルで元本に対し+154.5%という実績です。
しかしここにきて証券口座はSBI証券一つにまとめたほうがいいだろうな、と思うようになってきたのです。
SBI証券へまとめようと思った理由
SBI証券にまとめたほうがいいという最大の理由は「私のもしもの場合に遺された家族たちの管理のしやすさを思って」です。
エンディングノートの作成しており、それに目を通せばマネックス証券に口座があり資産があることはわかるようには一応なっています。
しかし現状SBIグループの金融機関をメインに使っていますので、マネックス証券の存在を見落とすこと、気づかないこともあるかもしれません。
また奥さん自身がSBI証券口座で株の売買を経験しているのでSBI証券での使い方はわかっているのですが、マネックス証券は全くの初見になります。
なので証券口座についてはSBI証券にまとまられるならまとめたほうが私がいなくなった場合の家族にとって管理がしやすいだろうと判断しました。
もう一つの理由は「ポイント」です。
ネット証券では保有する金融商品の額に応じてポイントをもらえる場合が多いです。
楽天証券でポイントがもらえる条件が厳しいほうに変更になり、「改悪だ」と話題になったのも記憶に新しいところです。
SBI証券は「投信マイレージ」という仕組みがあり投資信託の保有額に応じて毎月ポイントがもらえます。T、PONTA、dの各ポイントから選べるのですが私は毎月Tポイントでもらい、もらったポイントは投資信託に再投資に充てています。
マネックス証券にも「マネックスポイント」という似たようなシステムがあってマネックスポイントもTポイントと交換することができるので、こちらで交換したTポイントもSBI証券で投資信託購入にまわしていました。
しかし両社を比べると付与率に大きな差があって、2022年7月現在のレートだとSBI証券のほうがマネックス証券より4倍近くポイントがもらえる計算になるのです。
1回、2回の話ならともかくこの先数十年にわたって毎月となると複利効果もあいまって4倍の差はなかなか侮れない数字になります。
そして最後に他社からSBI証券へ移管する場合は「実質無料」でできるということです。
通常投資信託の証券会社間の移管をする場合、投資信託を引っこ抜く移管元の証券会社には手数料を払わなければいけないのがほとんどです。
証券会社によって違いはあるようですが概ねひと銘柄税込み3,300円 今回5銘柄移すとなると税込み合計16,500円はかかる計算です。
しかしSBI証券には「投信お引越しプログラム」と言うサービスがあり、他の証券会社からSBI証券へ投資信託を入庫移管した場合、移管元に支払った手数料を全額SBI証券が負担してくれるという素敵なことをしてくれるのです。
この手数料負担代行サービスはSBI証券以外では数社しか行っておらず、SBI証券と並ぶネット証券会社の代表である楽天証券では行っていません。
どこの証券会社でも行っているサービスではないので、移管を考えられている方は移管先の証券会社で手数料負担サービスを行っているかをご確認の上検討されるといいと思います。
以上3つの理由から今回マネックス証券からSBI証券へ投資信託を移管して口座をまとめることにしたのでした。
実際に移管手続きをやってみた
最初は移管元であるマネックス証券へ「振替出庫依頼書」の請求です。
会社によってはweb上でダウンロードできるところもあるようですが、マネックス証券の場合は窓口へ電話で請求したら郵便で送ってくれるというややハードルが高い流れです。
電話では「特定口座」の振替ですと明確に伝えます。「特定口座」か「一般口座」かによって送られてくる書類の内容が違ってくるようです。
電話で請求後3日後くらいに郵送で「振替出庫依頼書」が到着しました。
ただ必要事項を書いてる最中に「特定口座から振替出庫をする場合は、出庫先の証券会社で特定口座が開かれていないと移管はできません。」と言う注意書きにひっかかりました。
あれ、SBI証券で特定口座開設していたっけ・・・?
SBI証券はNISA用に開設したものですから、確認してみると案の定NISA口座は開設しているものの特定口座は開設していませんでした。
危ない危ない….と先にSBI証券での特定口座を開設を行います。ここでも郵送の手続きが発生しますから数日間のタイムラグが発生しました。
SBI証券側での特定口座の開設が確認できたら仕切り直しです。必要事項を記載した「振替出庫依頼書」を郵便ポストに投函。
と同時にマネックス証券の口座に今回かかる手数料分の16,500円を入金しておきます。マネックス証券側の振替作業実施時にそこから手数料が差し引かれることになります。
郵便投函3日後に、MoneyForwardの「マネックス証券」の金額表示が0円になっていました。
ところがこの時点ではまだSBI証券の口座には金額が反映されていないのです。
今回移管する投資信託の総計はのり家総資産額の40%近くになる金額。
その金額がリアルタイムで反映されなくなると多少の不安が生じます。
あとで調べたところによると、「振替依頼書」が移管元の証券会社に到着すると実際の口座の内容が依頼書記載時から変わらないように、意図的に数字をweb上から消すのだそうです。そこから移管手続きをはじめて、「証券保管振替機構」(通称ほふり)を経由して移管先の証券会社にデータが到着することではじめて移管先の口座に金額が反映されます。
その間にかかる時間は通常3営業日なのですが、私の場合は7月の3連休と時期が被ったため、土曜日にマネックス証券口座から消えた金額が、次にSBI証券口座に反映されたのが翌週の木曜日。じつに5日間ほどかかりました。
その間の私の心象風景はこんな感じでした(笑)
なにはともあれ無事移管することができました。
移管完了が確認できたら最後はSBI証券の「投信お引越しプログラム」への申込みです。
申込書はSBI証券のwebサイトでダウンロードできます。
そこに同じタイミングでマネックス証券から手数料分の16,500円の領収書が届きますのでそれを同封の上申込書をポストに投函すると終了です。
今回の私の場合は8月の第3金曜日までに書類がSBI証券側に到着し、不備がなければ8月末までには私の証券口座に全額入金されます。
以上 今回投資信託をSBI証券口座にまとめた移管についてお話させていただきました。
途中ドキドキする期間はあったものの、無事移管が終了し、このままスムーズにいけば持ち出しもないはずなので目的が達成できて大変満足しています。
そして私が投資の世界に足を踏み入れた時からお世話になったマネックス証券には感謝しています。
12年間本当にありがとうございました。
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