こんにちは。のり(@nori19701128)です。
今回は、前回「『投資をしよう!』~天の章~」でお話した子供むけの投資プレゼン資料について、実際我が家の子供たちに説明した時の様子をリポートしようと思います。
結論予想以上に子供たちは話を聞いてくれて、投資信託で資産運用をすることなりました。
プレゼンを行ったのは土曜日のお昼ご飯を自宅で食べたあと。
「話があるからそのまま席に座っていて。」と子供たちを食卓に座らせたまま、パソコンを開いてパワーポイント資料の説明をはじめました。
下の小3娘は「え、なになになにやるの?」という感じでしたが、
上の小4息子は両親の会話で事前に察したらしく「投資の話をするんだよね」と興味深々です。
私から子供たちへパワーポイント資料を使っての説明ははじめてではありましたが、今の小学校や幼稚園では昔ながらの黒板での板書だけではなく、モニターを使っての授業もやっているようですので、幸いにして「話を聞く」という姿勢は最初からできていました。
今回の企画や資料作成を一緒にやってもらった奥さんには、そばに座って子供たちへのフォローしてもらうことになっています。
「君たちは将来どう生きたいのか?」
まずは子供たちへの問いかけからはじめました。
小4息子「バイトしながらYouTuberになりたい。」
小3娘「好きなことをやって暮らしたい。」
息子はもう少し幼いころには「絶滅した動物を蘇らせて動物園を作りたい」などというジュラシックパーク的な壮大な夢を語って、「将来は生物学者か!?」と期待をしていたのですが、テレビゲームにはまってから言うことが変わってきてしまいました・・・(涙)
それはさておき、「ではそれを実現するためにはなにが必要だろう?」
と話をしながら、何事をやるにしても「お金が必要である」ことを説明します。
その後に仕事で稼いだお金をただ貯めるだけでなく、「増やす」ことを提案し、「なぜ増やさないといけないのか?」ということを説明します。
「なぜお金を増やしたほうがいいの①」の実物パワーポイントのスライドでは
「1980年代前半」のところの金額が入っていて、
「現在2020年」のところの金額は空白になっています。
ここは一つ一つ子供たちに答えさせて、アニメーションで正解を表示させるやり方です。
子供たちは「2倍になってるんだぁ・・・・」と物の価格が上がっていることを実感していました。
そして「消費税」だけは逆で、現在の「10%」が表示され、1980年代前半の箇所がブランクになっています。
「さて、現在10%の消費税。お父さんが10歳のころは何%だったでしょうか?」という問いに
「5%?」
「2%!」という反応。
「残念 0%。お父さんが子供の頃に消費税はなかったんです。」と言うと
「えー、いいなぁ」と驚きの声。
おこづかいを貯めてNintendoSwitchを買う際に、自分たちの前に立ちはだかった10%の消費税ですから、それが昔はかからなかったことを知った驚きと同時に、同じものを買うのに多額のお金がかかるようになってきていることについての実感ができたようです。
その次に日本人のお給料が減ってきていることを説明することで、「お金を増やす必要性」を強く感じてもらうことができました。
現在我々両親のお金で生活ができているので、子供たち自身がお金が必要になるのはまだ数十年先であること、そして時間をかけて「アメリカ」という国に投資をすれば、お金を増やすことができた過去の実績を説明します。
ここで子供たちの前に、実際に現金4万円出して「君たちに2万円ずつプレゼントします。」と伝えました。
そして「このお金で1万円ずつ次の4つの投資先から2つを選んで投資をしましょう!」と全世界、アメリカ、日本、新興国と4つの資産クラスを提示します。
子供たちはここまでの親が伝えたいことについて理解をしながら聞くことができいたので、プレゼン資料の各資産クラスの説明文を読みながらスムーズに投資先を決めていました。
小4息子「大損しづらそうだから全世界と、これから上がる可能性が高いというので新興国」
小3娘「私はアメリカ!だって強そうだから。あとは新興国。」
その後は今後のルールを説明し、そしてこの10年間でやって欲しいことを説明しました。
息子は「折れ線グラフをつけるのは面白そう!方眼紙を買わなきゃ。」とかなり乗り気です。
そして一通りの資料によるプレゼンが終わったあとに、「金持ち父さん 貧乏父さん」の本を持ち出して、なぜ父さんと母さんは子供たちに投資経験をしてもらいたいのかを最後に話をしました。
「この本には
懸命に働いて、お金を稼いで、けど税金を取られて、買い物でお金が足りないと嘆く貧乏父さんと、
貯めたお金で投資をして、働く以上にお金を生み出す仕組みを作った金持ち父さんの話が書かかれている。
父さんは働くようになって長い間「貧乏父さん」の生き方をしてきた。
君たちにはそうはなって欲しくなくて、まだ早いかもしれないけど、今回投資をはじめる話をしたんだ。
君たちは将来『金持ち』と『貧乏』どちらになりたい?」
の問いかけに二人とも口をそろえて「金持ちになりたい!」
「よし、じゃあ投資をはじめよう」
とあらかじめ設定と入金を終えているSBI証券のジュニアNISAの口座を開き、彼らが選んだ投資先の投資信託の購入をその場で済ませました。購入の操作は子供たちの目の前で私がやりました。
(先ほど子供たちに見せた現金は実感をしてもらうための見せ金で、実際に投資する金額は先に証券口座に入金を済ませていました。)
息子はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー・日本含む)とeMAXIS Slim新興国株式インデックス。
娘はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim新興国株式インデックス
を購入。
購入の際に息子は「全世界ということは新興国も含まれているのだから、僕は新興国を2重に投資しているんだね。」と言ってましたので、そうした言葉の理解もできているようです。
以上がプレゼン当日の様子です。
それから1週間後 口頭で子供たちに各資産クラスの成績を報告しました。
まだまだコロナの影響で株式の値動きが安定しないことから、残念ながら彼らの資産はどちらもマイナス。
(前回のプレゼンで資産が増えることばかりを説明していたかな)と思い、フォローしようと
「株っていうのはずっと上がり続けるものではなくて、波のように上がったり下がったりしながら最終的には上がっていくものだから・・・」
と話をしたところ。横から思わぬ助け舟が入りました。
奥さんです。
「株や投資信託の値段って言うのはね、
世界の幸せ度合いを示しているのよ。
今はコロナで世界が不幸になっているでしょ。他にも戦争や地震があって世界に不幸が起ると株の値段は下がるの。
下がったままだと株や投資信託を持ち続ける意味はないけど、人間って幸せになりたいって努力するから、いずれ株の値段は上がっていくのよ。
むしろコロナで値段が下がっている今投資をはじめれば、将来値段が上がって、お金が増えていくの」
いやもうぐうの音もでないほどにわかりやすく、子供が納得しやすい言葉で説明してくれて助かりました。
私が奥さんを尊敬することの一つに、子供がわかりやすい言葉で例えで物事を説明することができるところです。
この説明を聞いて子供たちも安心したようです。
我が家のリビングの壁に折れ線グラフ用の紙が張り出されました。
息子自ら用意して、来月から値動きをつけていくようです。
以上が今回の投資プレゼンの様子のリポートになります。
今後は定期的にこのブログで様子をご報告することになるかと思います。
次回はこの「『投資をしよう!』について」シリーズの最終回「人の章」です。
なぜこのような試みをはじめるようになったか、どのような経緯をたどってこの資料を作成したか、メイキング的なお話をさせていただこうと思います。
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