「EXE-i グローバルサウス株式ファンド」について




投資信託
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こんにちはのり(@noriyusaku1128)です。

本日は先日SBIグループのSBIアセットマネジメントが2023年10月5日からの公募を発表した「EXE­i グローバルサウス株式ファンド」について私が考えてたことをお話ししようと思います。

今回は久しぶりに欲しいという感情が先走りました。
しかし、家族の資産を守る運用商品の選定については、冷静にその中身を調べること、人の意見を聞き、咀嚼して自分の中で納得することが大事だと改めて実感しました。

のりの新NISAの方針

先日ブログでもお話しましたがのり家での新NISAの方針は以下の通りに考えています。
(「そろそろ固まってきた新NISAの方針について」)

①2023年末から順次運用期限を迎える一般NISA枠分の商品は終了年次ごとに売却。新NISAの枠で商品を買いなおす。(夫婦口座とも)
②①を購入して余った新NISA枠は特定口座の商品を売却し年次の最大まで枠を埋める(私の口座)
③毎月の積立投資を継続(奥さんの口座)

そしてポートフォリオについてはつみたて枠、成長投資枠とも枠ごとに使い分けることなくどちらも以下の通り同じ内容で運用をしていく予定です。

のり家2024年1月以降に目指すPF

現在インデックスファンドの長期投資をやる場合は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」略して「オルカン」を一本もっていればいいという風潮ではありますし、私もその流れを否定するものではなく、例えばこれから運用をはじめたいという相談を受けたとするのであれば、「まずはオルカン+国債を積みたてるのがいいよ」とアドバイスをすると思います。

ただ私が積立運用をはじめた2010年はまだオルカンのようなそれ一本で全世界をカバーするというファンドがありませんでしたから、先進国、新興国、日本の指数を対象としたそれぞれのファンドを購入して組み合わせるしかなかったですし、私自身慣れているそのやり方でこれまで続けています。

またオルカンの60%を占めるというアメリカ株式比率がこの先数十年の世界の成長を考えると偏りが大きいのではないかと個人的には考え、私の資産配分はオルカンに比べれば先進国の比率を小さく、日本、新興国の比率を大きくしています。

さてその新興国です。

MSCIエマージングマーケットインデックスをベンチマークとしているeMAXISSlim新興国インデックスファンドでは現在緊張が高まっている中国、台湾の比率が48%と半分近くになります。

その中台の比率を薄めるため新興国の枠の中に現在人口、経済とも躍進中のインド株式インデックスを加えていこうと考えていました。が、ここに来てその対抗馬が出現しました。

それが今回の記事のテーマである「EXE­i グローバルサウス株式ファンド」です。

EXE­i グローバルサウス株式ファンド

EXE­i グローバルサウス株式ファンドはSBIグループのSBIアセットマネジメントが2023年10月5日から募集を開始、10月23日より設定・運用されるファンドです。

発表された「お知らせ」には

SBIアセットが既に設定・運用しているマザーファンドやETF(上場投資信託)の投資を通じて、実質的にグローバルサウスの地域に属する企業の株式を投資対象とします。グローバルサウスを投資対象地域とする公募投資信託は日本初となります。(「日本初のグローバルサウスを投資対象地域とする公募株式ファンドの募集・設定のお知らせ」

と書かれています。

グローバルサウスとは近年言われている言葉でほぼ「新興国」「発展途上国」と同義として使われますが、主にインド、アセアン、南アメリカ、中東、アフリカを指し、中国、台湾などを除くことが多いようです。

SBIグローバルアセットマネジメント株式会社「日本初のグローバルサウスを投資対象地域とする
公募株式ファンドの募集・設定のお知らせ」より

実際にこちらのファンドの対象国にも中国、台湾が含まれていません。
なので新興国の中台比率を下げるために、このファンドを新興国枠の中で新興国ファンドとの合わせ技として使えないかと考えたのです。

このアイディアを思いついたときには妙案だと思い少し興奮して前のめり気味になりました。

グローバルサウスファンドを持っている。なんか今の流行りに乗っているようでちょっとかっこいいじゃないですか。

ただこのアイディアを実際に採用するか検討は必要だと思いました。

eMAXISSlim新興国インデックスファンドとの比較

この「EXE­i グローバルサウス株式ファンド」が、合わせ技として一緒に運用していく予定の「eMAXISSlim新興国インデックスファンド」と比べてどうかを見てみます。
構成国、エリア別の比率は以下の通りです。

グローバルサウスは前出の「お知らせ」に記載しているもの、eMAXISは目論見書の「対象インデックスの国・地域別構成比率」から引いています。

新興国ファンドの( )はその他に含まれている国々

グローバルサウスファンドは地図にもあった通り、中国、台湾が対象から外れていますが結構な国が被っているようです。中台のほかに入ってないのはグローバルサウスだけあってポーランド、ギリシャ、ハンガリーなどヨーロッパの国々くらい。

ただ全体の16.3%と思ったよりもインドの比率が高くはありません。

青塗は新興国ファンドに入ってなくてグローバルサウスファンドで採用されそうな国です。
ナイジェリア、ベトナム当たりは魅力的ですが、キューバ、イラン、イラク、バングラディシュあたりをどう考えるか。

中台リスクを下げる目的なのに、別のリスクを背負い込んでしまいそうでもあります。

さらにこれをそう考えるかプロの意見もうかがってみることにしました。

プロの意見

先日オンラインで行われたリーマンインテリジェンスさんのお金の勉強会のテーマが「投資信託の運用戦略」であり、過去資産運用会社でファンドマネージャーをしていた経験もある講師のムササビ親分に単刀直入に「グローバルサウスファンドはどう思ってますか?」と聞いてみました。

戻ってきたのは以下の通り。

・この顔ぶれならインド株式だけでいい。ベトナムも魅力的だがこれでなくとも別にファンドは販売している。
・株式取引の環境が整っていない国も散見されてそれもリスクが高い
・今でこそ実態としてインドは伸びているが、以前は期待値が先行していて実が伴っていなかった。グローバルサウスの現状も昔の期待値の高かった時のインドに近く、実際に伸びるかどうかはこれから。手を出すにはまだ早いと思う。

という内容です。

なるほど。

私の中で高ぶっていた気持ちが落ち着いてくのを感じました。

当初の方針通りにします

以上新興国株式ファンドとの比較、プロの視点という2つの要因からちょっと盛り上がっていた気持ちはクールダウン。
当初の目論見通り新興国枠については新興国株式インデックスファンドとiFreeNEXT インド株インデックスの合わせ技で行こうと思います。

とは言えグローバスサウスファンドが気になることには変わりはないので、ウオッチはしばらく続けていこうと思っています。

今回は久しぶりに欲しいという感情が先走りました。

しかし、家族の資産を守る運用商品の選定については、冷静にその中身を調べること、人の意見を聞き、咀嚼して自分の中で納得することが大事だと改めて実感しました。

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